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男性に“都合のいい女”になっていた

「お前なんかこっちから願い下げだ」と思いながら、あからさまに男性から「お前は論外」という態度を取られると寂しくて悔しくてしかたなかった。他にもモテない理由はたくさんあっただろうが、「158/48/23.5」から外れた女らしくない自分は己のプライドを守るため、「はなからあなた方には興味ありませんでしたけど?」という態度を取るようになっていた。

 20代は「女らしくないけど女である自分」の身の置きどころに迷い、男の前で「私は普通の女と違って話のわかる女です」という態度をとるようになった。「浮気はバレなければ浮気じゃない」とか「結婚は墓場」などと言って、「重くない、付き合いやすい女」を装うようになったような気がする。

 こういった態度が、男側に有利な“都合のいい女”になっていることを理解したのはつい最近のことだ。

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©iStock.com

 男から相手にされないことで苦しんだ一方で、私を楽にしてくれたのも男性だった。

現在の夫は、デカい女が大好きな人

 自分のようなデカめの女と付き合う男性というのは、「女らしさ」みたいなものを求めてこない人が多かった。私がふてぶてしかったせいもあるだろうが、彼氏から「幸せにしてあげたい」とか「守ってあげる」と言われた記憶がない。こちらを弱いものとして庇護するような言動がまるでなかった。

 そして現在の夫は、デカい女が大好きな人である。「タレ目好き」とか「ショートが好み」といったタイプの中で、彼はとにかく「背が高い」という条件が筆頭にくるらしい。高身長であればあるほど彼の中でいい女度が上がるそうなので、「168」の私など、彼からすれば物足りないだろう。ちなみに、夫の身長は私とほとんど変わらない。

社会人1年め。仕事も恋愛も洋服も迷走し、酒ばかり飲んでいた。

 もうひとつ、「ヴィクトリアズ・シークレット」と先に書いたが、ファッションの問題も、デカさに自信を持てなかった理由のひとつだ。

 タッパもそこそこあって肉付きも骨格もいい自分は、ヒップは100cmを軽く超えているし、胸もデカい。そうなると、「158/48/23.5」をボリュームゾーンにしたドメスティックの既製品はほとんど入らない。