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姉宛の年賀状を庭に埋めていた…鳥居みゆきが語る「コンプレックスとの折り合いのつけ方」

姉宛の年賀状を庭に埋めていた…鳥居みゆきが語る「コンプレックスとの折り合いのつけ方」

鳥居みゆきさんインタビュー #3

2021/02/23
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――あぁ。

鳥居 その時に、私はそのシーン、伝えたいことの中の1個だったから、別になくてもいいやと思ったんですけど、チーフマネージャーがなぜかすごい私をフォローしだして。会議中に「鳥居の世界は血がないと成立しないんですよ!」って。あれ、私のことわかってくれてるんだなと思ったんですよ。

 でもその後に「鳥居から血を取ったら何が残るんですか!」って。いや残るよー!って。

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――熱い(笑)。

鳥居 その熱さ違うって(笑)。ああ私、そう見られてたんだって。そういうこともあって、じゃあ一回グロくないのを作ろうって変わりました。あまのじゃくなので。

35歳いつまでも来なくて、気づいたら36歳やってたんですよ

――「ブレイクした時にいつ死のうかなと思ってた」というのは、本当ですか。

鳥居 そうなんです。

――「小島よしおはそれができなかったから死に損ないだ」というのは?

鳥居 そうそう、死ぬタイミングを誤ってます。でも私も誤ってます。でも死んだように、もうほんとに何も思いのない余生を楽しんでる感じ、今。余生。びっくりしたのが、私ずっと「35歳で死ぬ」って言ってたんですけど、35歳いつまでも来なくて、気づいたら36歳やってたんですよ。

 

――どういうことですか?

鳥居 イベントで計算間違えて「36歳の誕生日おめでとう!」ってやってたら、ほんとはその時35だったんです。事務所も私も36だと思ってて。

――そんなことあります??

鳥居 それに気づかず、その後東スポさんの記事で年齢が間違ってたからマネージャーが電話かけたんですよ。「ちょっと年齢間違ってます」って。そしたらこっちが間違ってた(笑)。

――よかった、鳥居さんはまだ死んでない。

鳥居 なんかうまい具合死ねなかったんですね。空白の35歳。あとこれもよくなかったと思うんだけど、毎年「28歳おめでとう生誕祭」をやってるんですよ、私。毎年28歳。成人式を2回やっちゃう安西ひろこさんみたいな感じで。

 

――(笑)。

鳥居 毎年毎年28歳おめでとうをやってるから事務所も自分もわけわからなくなりました。

――「28歳」は何か理由があるんですか。

鳥居 永遠の28歳。あの28歳の時のまま止まってるんだよ。それは女芸人に迎合したところあります。女芸人って若くいたいとか思ってなきゃいけないんでしょ、っていう。

――別に若さに固執してるわけじゃないのに、なんでしょうね、「老化」って言葉がネガティブなのか。

鳥居 私、コロナで2回流れた単独ライブ、すっごい準備したけど、次にできるとしたら一切もう白紙にしてね。書き直す。あれは古い脳みそで書いたものだから。だって生まれ変わりました、私は。細胞ってそうなんだって。『テセウスの船』と一緒だね。

――『テセウスの船』ですか?

鳥居 私を構成しているパーツを全部新しくしたら、それは私なのか、それとも別物なのかっていう。老化っていうけど、細胞って生まれ変わってるから、だったら今が最新じゃないのかな。