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「聞いてた話と違う」はなぜ起こる
事故に遭ったとき、多くの人はパニック状態に陥ることになるだろう。さまざまな不安に襲われるなか、「心配ない」という声があれば、それに縋りたくもなるものだ。
しかし、保険会社以外の業者から「保険で直せるから大丈夫ですよ」という言葉を聞いたとしても、それを完全にアテにしてしまうのは危険である。最終的な補償額を決めるのは、修理業者の側ではなく保険会社だからだ。
「土日の事故だと、受付がコールセンターのみになっちゃうので、担当からの連絡が週明けになるんですね。その間にディーラーや修理工場に持っていって、補償額が定まらないまま修理を依頼してしまうと、後になって全額は支給されない、ということにもなりかねません」
保険会社は、修理工場から提示された見積もりを自動的に補償額として認めるわけではない。修理工場の提示している内容を、アジャスターが事故状況や破損状況と照合しながら、最終的な補償額を定めるのである。
修理を急ぎたい気持ちは当然であるが、実際に依頼をするのは「補償内容が確定してから」にするのが望ましいというわけだ。