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夏以降にドムドムとは異なる新業態の展開も!?

 歴史をひもとけば、本来はダイエーと米マクドナルドの合弁事業として華々しく出帆するはずだったドムドム。だが、結局は出資比率で折り合わず、純国産ブランドとして出発することになったのがケチの始まりだった。日本初のハンバーガーチェーンとして気を吐きながら、その後、ダイエーグループの浮き沈みに翻弄されるように運営体制は目まぐるしく変わり、レンブラントホールディングス支援先企業に事業が譲渡されたことで、ドムドムはようやく腰を落ち着けた感がある。

 徐々に店舗数を減らしていく過程で置き去りにされたファンたちが、ドムドムの復活を渇望するあまり、ネット上で応援キャンペーンを張ったこともあった。そして今、新体制下での取り組みが物を言い、ドムドムは着実に業績を上げている。

ドムドムバーガーのグッズである靴下

 「しかし、これからまた100店舗、200店舗と大きく展開していくプランはありません。それよりも、ひとつひとつの店舗を大切にしながら、堅実な事業を心掛けていかなければならないと考えています。この春以降も、ドムドムらしくオリジナリティあふれた期間限定商品を用意しているので楽しみにしていただきたいですね」(近藤氏)

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 なお、その一方で同社では、今夏以降にドムドムとは異なる新業態の展開も予定しているという。ドムドム再生の原動力となった独特の発想力が、今度はどのような形で発揮されるのか興味は尽きない。続報を待とう。