シンボルマークは〇に美「まるび」は自家製麺の店
3月に入り春めいた平日の朝、遠回りして訪問してみることにした。矢口渡駅からすぐの環八を蒲田方向に戻るように進んで3~4分歩いていくと右手に「まるび」が現れた。シンボルマークは〇に美で「まるび」だそうである。もちろん自家製麺の店である。
大きな看板があるすっきりとした店構えの店先から入店すると、店主の古瀬博文さんとお母さんが笑顔で迎えてくれた。店はL字で10席程度のカウンターの店である。厨房にはおいしそうな天ぷらがたくさん揚げられていて、期待が膨らむ。
しかし、そのメニューの値段がすこぶる安い。「かけそば」「ミニカレー」は250円、「たぬきそば」「きつねそば」「わかめそば」「月見そば」「もりそば」は300円、「かき揚げ天そば」「ちくわ天そば」「紅生姜天そば」「コロッケそば」「ざるそば」は350円、「いか天そば」「肉そば」「カレーそば」「カレーライス」は400円である。「コロッケ定食」「ハムカツ定食」「白身魚フライ定食」には、それぞれにたぬきそば・うどんと半ライス、小鉢がついて550円である。
人気メニューを聞くと、「かき揚げそば」、「紅生姜天そば」、「春菊天そば」、「肉そば」あたりだというので、さっそく「春菊天そば」(350円)を注文してみた。
注文を待つ間に、古瀬店主に少し質問してみた。もともと川崎の向河原駅近くで「古瀬製麺所」を営業していたそうで、博文さんはその3代目だそうである。
「製麺は長いですが、立ち食いそば店の経営ははじめてなのでまだ緊張気味」だそうである。
そもそもなぜ立ち食いそば屋を始めたか聞いたところ、そこにはコロナ禍も関係する深い話があった。