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 20代後半の頃の石原さとみさんは、「共演者キラー」の異名をとっていました。本当に熱愛があったかどうかは本人のみぞ知るところですが、共演によって複数のメディアで熱愛疑惑が報じられたお相手は多数。

 ドラマ『ヴォイス~命なき者の声~』(2009年/フジテレビ系)で共演した生田斗真さん。

 ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(2012年/フジテレビ系)で共演した小栗旬さん。

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 ドラマ『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ系)で共演した松本潤さん。

 ドラマ『ディア・シスター』(2014年/フジテレビ系)で共演した岩田剛典さん。

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 ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(2015年/フジテレビ系)で共演した山下智久さん。

 ここに挙げていない方もいますが、いずれも大物イケメン俳優がズラリ。

「共演者キラー」のイメージは女優としてマイナスに作用してしまうこともありますが、石原さとみさんは見事、第二のキャラである“天然風・小悪魔キャラ”に昇華させることに成功。童顔キュートなルックスと、恋にアグレッシブな姿勢のギャップが相まって、モテたい女性たちの憧れの的となっていきます。

『失恋ショコラティエ』がアタリ役

 そんな20代後半の頃の石原さとみさんに恋愛ドラマ需要は高く、先に挙げた『リッチマン、プアウーマン』、『失恋ショコラティエ』、『ディア・シスター』、『5→9~私に恋したお坊さん~』はいずれも恋愛ドラマ(もしくは恋愛要素が強いドラマ)。連ドラではなんと4作連続で恋愛もののヒロインを演じていたことになります。

 “天然風・小悪魔キャラ”がウケて恋愛ドラマのヒロインに抜擢され、その作品の共演者と熱愛報道が沸き起こり、“天然風・小悪魔”のキャラがより一層強化される。そしてまた恋愛ドラマの話が舞い込んでくる――という不思議な好循環ができていました。

 特に『失恋ショコラティエ』で石原さとみさんが演じたヒロインが、人妻ながら自分に思いを寄せる主人公を振り回す最強天然系小悪魔だったのです。石原さとみさんの本当のプライベートを一般人はたいして知らないはずなのに、「共演者キラー」のイメージがあったため視聴者たちは勝手に脳内でこのヒロインとリンクさせ、結果、彼女のアタリ役となりました。

『わたしのグランパ』『てるてる家族』で“無垢な清純派キャラ”を築き上げた石原さとみさんが、恋多き女として“天然風・小悪魔キャラ”にキャラ変するとは、誰が予想できたでしょうか。