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「お父さん、ゴメン! 2位になっちゃった。私、皆にバンバン突っ込んでたのに、突っ込み側の人間って評価されにくくない?」

 と、デビュー4、5年目の突っ込み芸人が味わうジレンマに陥ったりしていた。

「一緒にお風呂」でバカにされるよりもウケを選んだ中1娘

 そして、その翌年のこと。『おしゃれイズム』の収録で、ゲストに俳優の堤真一さんがいらしたのだが、トークの途中、堤さんが幼稚園児の娘さんの運動会を見て泣いたりするし、娘が結婚するなんて、とても考えられない、という話をされた。そして、「そのうち『一緒にお風呂入らない!』とか言われたらショックだなー」と、少々暗い表情でおっしゃったので、私が自分と娘の話をした。

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©iStock.com

「ウチの娘は中学1年生なんですけど、いまだに一緒に僕とお風呂入るんですよ。それでこの間一緒にお風呂に入ってる時に、こんなやり取りをしましてね――」

 私「お父さんは最近、毎回お前と一緒にお風呂入るの今日が最後なんだろうなあ、と思って入ってるよ」

 娘「なんで?」

 私「だって、もし同級生とかに、お父さんと一緒にお風呂入ってるとかバレたらバカにされるかもしれないじゃん」

 娘「とっくにバカにされてるんですけど!」

 私「は⁉」

 娘「友達にもバレてるし、バカにされてるに決まってるじゃん! でもいいじゃん、別に。私が一緒に入りたいんだから」

 私「......」(ジーン)

 この話を聞いた堤さんは、「じゃあ、ウチの娘もまだまだ当分一緒にお風呂入ってくれるかなぁ?」と、明るい表情になってくれた。

 続けて私は、スタッフに向かってこう言った。

「でもゴメンなー、この話オンエアはしないでくれる? 放送されると、さらに多くの友達にバレて、娘が『アンタお父さんと一緒にお風呂入ってんの?』とかバカにされたり、イジメられたりするかもしれないし、それを機に俺と一緒にお風呂入ってくれなくなったりするかもしれないし」