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夜のうちに朝食と娘のお弁当作り

 晩ご飯を食べた後は、ジューサーで野菜ジュースを作って飲むのが私の習慣です。もともとはお医者さんが薦めてくれたもので、キャベツ、リンゴ、ニンジン、パセリ、レモン、アボカドなど、5~6種類のミックスジュースです。ジューサーの電源スイッチを押すのも、カットした野菜や果物を上から突っ込む動作も右手だと難しいので、全部左手です。

 ジュースを飲んで洗うと、翌日の朝食と娘のお弁当を作ります。

 晩ご飯を食べ終わって鳥の骨やスペアリブの骨、エビの殻が残れば、中華鍋で煮て、濾して、翌日のお味噌汁の出汁をとります。特にエビの殻のお味噌汁はお勧めです。何もなければ、中華鍋に水を入れて、昆布+煮干しで出汁をとります。かつお節の時もあります。

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ひらがな、カタカナ、アルファベットを壁に貼っている

 出汁がとれたら、野菜などを切って放り込んでおきます。こうしておけば、翌朝、もし私が起きなくても、娘が自分でお味噌汁を作ることができるからです。

 どうして中華鍋なのかといえば、鉄分を取るためです。私は30代ぐらいから、夜に足がムズムズして眠れないことがよくありました。10年くらい前に、「むずむず脚症候群」という病名がつけられていて、どうやら鉄分不足が原因らしいと聞いたので、中華鍋と鉄瓶を使って鉄分を補っているのです。

 夜のうちにお弁当のおかずも作って冷蔵庫にいれます。そして炊飯器をセットして完了。骨や野菜くずはベランダのプランターに埋めて「たい肥」にします。我が家が出す生ゴミは、半年間でほんのひと握りです(夏は普通に捨てます)。

 ジュースを作り始めてから、ここまでは大体2時間。1日の最後は、左手で歯磨きしてからお風呂に入ります。頭は主に左手で洗い、洗顔だけは両手です。布団の上で簡単なヨーガをして就寝です。

 私の1日はこんな感じ。不自由なこともありますが、結構楽しく過ごしています。

photograph:Wataru Sato

※最新話は発売中の「週刊文春WOMAN 2021年 春号」にて掲載。

週刊文春WOMAN vol.9 (2021年 春号)

 

文藝春秋

2021年3月22日 発売