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「なんで勉強しないといけないの?」子どもに聞かれたときの“意外すぎる”理想の回答

『「しつけ」を科学的に分析してわかった小学生の子の学力を「ほめる・叱る」で伸ばすコツ』より#2

2021/04/12

成績アップのために身につけてほしい内発的動機づけ

 学習に対しては、内発的動機づけを持ってもらうのが望ましいです。内発的動機づけを持っていると、外発的動機づけだけで行動している場合に比べて、行動の量も増え、質も高まるからです。

 終わらせないとテレビを見せてもらえないから宿題をする子は、宿題以外の勉強までしようとは思わないでしょう。ましてや間違えた問題を深堀りして理解しようとしたり、ちゃんとできるようになっているかの確認のための解き直しをしたりはしません。テレビを見せてもらうために、表面的に宿題を片づけるだけで終わりにします。それでは成績は伸びませんよね。

 それに対して、算数好き・歴史好きなど、内容それ自体を面白いと思って熱中している子は、もっと難しい問題を解きたい、もっとくわしく知りたいと、より質の高い勉強をたくさんするようになるでしょう。また、「もっとできるようになりたい!」という向上心が原動力になっている場合には、より成長するための練習法・学習法について考えるようになるので、いっそう成長が早まります。

 こうした子に対しては、周りの大人は学習アドバイスをすればよいだけです。あとは、本人が自分の意欲のままに成長していきます。ですから、子どもには内発的動機づけで勉強するようになってほしいのです。

©吉村堂

 そして、子どもが内発的動機づけで勉強するように導くためには、子どもへの接し方がとても大切になります。内発的動機づけと外発的動機づけは両立し得るものですが、両立しない場合もあります。典型的なのは、「怒られるのがイヤで勉強している場合」です。「怒られたくない」というのは外発的動機づけですが、こうした理由による「やらされ感」は内発的動機づけを殺す最も大きな要因です。

まとめ

勉強の動機づけには、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の二つがある。勉強の質・量ともに高めるために、「内発的動機づけ」を育てよう

【前編を読む】「宿題」より「ゲーム」を優先する子に“説教”は効果なし! 理性的な行動をとらせる“唯一の方法”とは

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