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借金で損するのは「電話を無視し続ける」ことと、あと一つは…? 意外と知らない返済の“救済措置”方法

『督促OL 奮闘日記』より #10

2021/04/12

source : 文春文庫

genre : エンタメ, 読書, 社会, 働き方

Q.先輩、どうしても払えないから支払金額を減らしてくれって泣きつかれています。

 N本 K藤先輩~、やっと電話がつながったお客さまが、どうしても今月苦しいから、支払金額を少なくしてくれと言ってます~。どうしたらいいですか?

 K藤 ふぅん。まず払えない理由をちゃんと聞いてみて。

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 N本 えっと、先月体調を崩して会社を休んだからお給料が少なくて、今月は支払いが厳しいのだそうです。でも来月はボーナスが出るから、ある程度の金額ならまとめて払えるそうです。

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 K藤 N本、今月分の支払金額を少なくしてお客さまに払える分だけ払ってもらって。でもその分元本に充当される金額が減るから、来月多めに入金してもらうようお願いしてね。

借金の返済には救済措置もある

 N本 わかりました! ……ふぅ、K藤先輩ありがとうございます~! とっても助かりました! そんなこともできるんですね。

 K藤 カード会社にもよるけれど、お客さまがきちんと理由を話してくれれば、この程度の措置はどこのカード会社でもしてくれるはずよ。

 N本 今のお客さまの場合は、今月分の支払金額を少なくしたんですよね? 他にはどんな措置があるんですか?

 K藤 支払期限を延長(*4)したり、支払方法をリボルビング払いに変えたりすることもあるわね。もちろん延長した分の利息はつくし、リボ払いにしたら手数料も発生するわ。どういう措置が取れるかは、お客さまの未払いの金額や、日ごろの取引状況(*5)にもよるわね。

 *4 本来支払わねばならない約束の期限を延長すること。

 *5 借り入れはどの程度で、返済期限を守っているか、といった利用状況のこと。

 N本 なるほど~。万が一支払いに困ったら、カード会社に相談すれば、何か方法を提案してくれるかもしれないということなんですね。