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「このような悪質な個人業者はいままで聞いたことがない」

《3月上旬に、女性会員から倉科氏との契約について相談を受けました。倉科氏という人物や、彼が経営しているという超高級交際クラブ『P』についてはそのときに初めて聞きました。女性は被害者ではありますが、倉科氏の怪しい団体から入会しているため相談を受けたその日に退会処分としました。女性にはできる限りアドバイスをしましたので、後日、その方から『退会と諸々の返金処理をしてもらって解決しました』というお礼のメールが来ました。

 相談を受けた時点で、女性会員全員にそのような怪しい個人や団体から斡旋をうけて入会してないかを確認するメールを一斉配信しましたが、このような事案の報告はほかにはありませんでした》

 また倉科氏らの手口について、「S」からの返信にはこうも綴られている。

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《なお当倶楽部以外にも、別の交際クラブに勝手に登録させていたようです。このような悪質な個人業者はいままで聞いたことがありません。倉科氏とは全く面識がなくまた当倶楽部はいかなるところとも紹介契約などは交わしておらず、当倶楽部からこの男性に仲介手数料を払った事実は絶対にありません。

 今回の件ですが交際クラブ全体の信用を失墜させることで非常に憤りを感じています。倉科氏らは写真週刊誌『FRIDAY』に掲載された記事を利用して女性を勧誘していたようです》

超高級交際クラブ「P」のTwitterアカウント

「交際クラブ業界のトップ」を自称する倉科氏だったが、自分の存在は交際クラブに隠していたようだ。取材班はこの後も被害者や倉科氏周辺に取材を続け、そして倉科氏、X子氏、Y子氏にも直接コンタクトをとった。そこで浮かび上がってきたのは、倉科氏の、女性を騙し、支配する卑劣な手口だった——。

(#3、#4は来週公開予定)

 4月11日(日)21時~の「文春オンラインTV」では担当記者が本件について詳しく解説する。