K藤 貸金業法改正以前に消費者金融などを利用していた場合は、自分が思っている以上に利子を払っている“過払い”(*5)の可能性もあるから、気になるようなら信用のおける弁護士や司法書士に相談するといいわ。
*5 2006年の貸金業法改正による総量規制が公布(2007年から段階的に施行され、2010年に完全施行)される前に複数の貸金業者からお金を借りていた場合に、利子を払いすぎているケースのこと。この過払い分は取り戻すことができる。
N本 でも弁護士さんってどうやって探したらいいんですか?
K藤 弁護士にもいろいろ専門があるから、お金関係専門の弁護士に相談すること。知人や友人に聞けそうなら「誰かお金関係に強くていい弁護士さんを知らない?」と相談してみたりとかね。あとはwebでのクチコミやホームページの印象がよさそうだったら、とりあえず電話をかけてみる、とかね。
N本 電話の応対で、その事務所の雰囲気のよさとかって、ある程度は分かりますよね。下調べは大事ですね!
専門家に相談することが大切
K藤 弁護士さんに相談する場合には、最低30分5000円など有料のところもあるけれど、やはりプロに相談するのだから、それは必要経費と思うことね。無料のところは、けっこう強引に過払い請求や債務整理をすすめてくるケースもあるみたいね。
N本 ひえ~。タダより高いものはない!って言いますよね。弁護士さんに正式に入ってもらうと、私たちカード会社の方でも取れる措置が変わってきますもんね。
K藤 そうね、任意整理になると利子を据え置きにしたり、返済期限を延ばしたり、支払いについて一から見直すことになるわ。どうしても支払いが無理な場合には、最終的には自己破産をするケースもあるわね。とにかく困ったら色々な機関に相談してみることがおすすめね。あ、闇金に手を出して、返済できなくて困った場合には、すぐ警察に相談すること。闇金はそもそも違法なので、管轄は警察なのよ。
N本 そ、そうなんですね! いざというときのために覚えておかなきゃ!(メモメモ)
A.一人で抱えこまないでまずは専門家のいるところに相談を。