本当に困った状況になったときは……
N本 じゃあ返せなくなったときに、どれくらいをめどにそういった相談所に行けばいいんですか?
K藤 だいたい2ヶ月くらい延滞したら、どこかに相談に行くとか、何らかの策を考えた方がいいわね。すぐに解決方法が見つかるわけではないし、公共料金の不払いで、電気やガス、水道を止められる前に手を打ちたいわよね。
N本 あ、あと本当に困った状況になったとき、お国はなにかしてくれないんですか~⁉
K藤 他力本願ねぇ(ため息)。でも職を失って借金などで生活ができなくなった人のために、厚生労働省が行っている「生活福祉資金(*8)」という制度があるの。これは無職の状態でも生活費や引っ越し費用、ときには債務整理に必要な経費などを融資してくれるの。もちろん返済は必要だけど、最長20年、しかも超低金利。私たち貸金業者は無職のお客さま相手には融資できないから、突然のリストラなどで困ったらこの制度の利用をおすすめするわ。借りるときは、まずは住んでいる地方自治体の社会福祉協議会(*9)に相談に行くといいみたいよ。
*8 正しくは「生活福祉資金貸付制度」で、厚生労働省の管轄のもとに行われている。利子の利率は若干上がるが、保証人がいなくても借りることができるのもメリット(保証人がいると無利子で借りられる)。
*9 市民の暮らしの向上のために戦後に設置された営利を目的としない民間組織。自治体の役所内などに事務所があり、子育て、保健や医療、教育などの分野に貢献している。
クレジットカードの利用につきまとう“リスク”
N本 ひゃ~、K藤先輩ってほんとに頼りになります! カードを使う以上、リスクと無縁ではいられないんですね。
K藤 お金の問題は実は思っているより色々な解決法があるから、困ったときはまずは誰かに相談すること、そして知識を得ることね!
A.自己破産以外にも色々方法はあるの。自分に合ったものを探してみて。
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