月刊誌『致知』の40年分を超すバックナンバーから選りすぐった、仕事論・人生論のインタビュー本。目次には稲盛和夫、山中伸弥、城山三郎、王貞治、コシノジュンコ、相田みつをなど錚々たる名前が並ぶ。経営者、学識者にタレント、スポーツ選手とジャンルは多岐にわたるが、披露する逸話はいずれも〈心が熱くなる〉ものばかり。
「1万本以上ある記事のストックの中から、1年半の時間をかけて365本を選び抜きました。社内の総力をあげて取り組み、濃密な内容にできたと自負しています」(担当編集者の小森俊司さん)
どのインタビューも1ページに内容を収めている。日記帳のようにページごとに日付を入れ、1日1話ずつ読めるのが特徴だ。
「どんなに忙しい人でも、毎朝2、3分くらいは自由になる時間があるはず。その短時間で心を熱くできるものにしたいと考えました。30代、40代の男性が一番コアな読者層ですが、最近は郊外型の書店チェーンでよく売れていて、学生や女性層に広がり始めている印象です。お涙頂戴の安っぽい感動は世の中に溢れていますが、本物の感動は少ない。この本には本物が詰まっているから、読者の年齢や性別を選ばないのだと感じています」(小森さん)
大切な人に贈るプレゼントとしての需要も少なくないそうだ。
2020年11月発売。初版8000部。現在13刷20万部