2019年春、さらにステップアップするため、大阪から東京へ拠点を移した漫才師のミキの2人。亜生さん・昴生さんの東京での2年間を、撮り下ろし写真とインタビューで振り返る書籍が『MIKI OFFICIAL BOOK ミキ、兄弟、東京』(ヨシモトブックス)だ。同書より、上京して半年ほど経過した頃の2人へのインタビューを転載して紹介する。(全3回の2回目。1回目、3回目を読む)
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3回目の挑戦で『上方漫才大賞新人賞』を受賞
――漫才といえば、『第54回上方漫才大賞新人賞』受賞おめでとうございます。
亜生 やっと獲れました!
昴生 3回目の挑戦にしてね。僕ら、4年間獲れんかったんですよ。1年目はトップバッターで。ネタ順の抽選って五十音順やから、僕ら、いつも残りものなんです。2年目もトップバッターで、諦めてたから前日の単独でやった新ネタをやりました。3年目は、スケジュールが合わず出られなくて。
亜生 単独の北海道公演と重なったんです。
昴生 もう獲られへんのかなと思ってたら、今年もう1回チャンスが回ってきて。トリやとわかった瞬間、獲れたって思いました。
亜生 礼二さん(中川家)に「おめでとう」って言ってもらえて、嬉しかったなぁ。中川家さんと一緒に獲れたんも嬉しかったですね(注:中川家はこの年、『上方漫才大賞』大賞を受賞)。
昴生 まぁ、賞レースにはあんまり固執したくないんですけどね。
亜生 でも、NGKで『上方漫才大賞新人賞』受賞と『NHK上方漫才コンテスト』優勝って出るのは嬉しいやろ?
昴生 それは嬉しい。両方、上方ってついてるしね。
上京して変わったのは…
――上京して、生活面でなにかしらの変化はありましたか?
昴生 新幹線移動が格段に減りました。大阪におったときは毎日、新幹線に乗ってて……もしマイルがあったら、めちゃくちゃ貯まってましたよ。
亜生 マジで地球4周くらいできそう。
昴生 往復の5時間が減った分、奥さんと過ごす時間が増えて。時間にも余裕ができて、いろんなことができるのはめっちゃありがたいです。
亜生 僕はその5時間で、スピードワゴンの小沢さん、霜降り明星のせいやさん、アイロンヘッドの辻井さんとご飯を食べてます。
昴生 大阪におったときと変わらんやろ、それは(笑)。