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「往復5時間が減った分、奥さんとの時間が増えて」ミキの亜生・昴生が感じた大阪と東京の“劇場”の違い

『MIKI OFFICIAL BOOK ミキ、兄弟、東京』より#2

2021/04/29
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亜生 辻井さんとせいやさんは大阪からの付き合いやけど、小沢さんは東京のお兄さんやから。前からライブ終わりによく誘ってもらってたんですけど、「今日は日帰りなんです」とか「今、大阪なんで」ってお断りすることが多かったので、今は一緒に行けて嬉しいですね。

昴生 (笑福亭)鶴瓶師匠からも何度か誘ってもらってたんです。この前、ようやくご一緒させてもらえました。

亜生 嬉しかったなぁ。僕はね、車を買ったので夜、ドライブをしてるんです。すごく楽しいですよ。東京タワーの前を通ったり、湾岸線を通ったりして。

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昴生 カーナビついてんの?

亜生 ついてるけど、自宅付近の電波が弱いから受信しないのよ。

昴生 (笑)。お前、東京に来て今までで成功してることあるん? うまいこといかんなぁ。

亜生 家から出るまではスマホで調べて、受信するようになったらあらかじめ設定しといたカーナビを動かすようにしてるわ。あと、電車で劇場から家に帰ったりもしてる。

大阪と東京の違いは「仕事が終わるとみんなすぐ帰る」

――そういえば、近所にたこ焼き屋がないと嘆いてましたね。

亜生 Twitterに“近所にたこ焼き屋がない”ってつぶやいたら、辻井さんから「アホなこと抜かすな! あるに決まってるやろ」ってLINEが来て。次の日に連絡したら、家の近くにあるたこ焼き屋さんに連れて行ってくれたんです。

©iStock.com

昴生 僕は早めに仕事が終わったら、嫁と近所の新しいところへご飯を食べに行ってますね。

――いろいろと開拓もしてるんですね。仕事で大阪に帰ることも多いでしょうが、そういうときに何か感じますか?

昴生 僕、大阪で住んでいた家がめっちゃ気に入ってたんです。よしもと漫才劇場とよしもと西梅田劇場の往復でその家の前を通るたびに、いろんなことを思い出してめちゃめちゃさびしなりますね。

亜生 僕は漫才劇場の楽屋がめっちゃ好きで。盛山さん(見取り図)とか真べぇさん(ダブルアート)とかお兄ちゃんみたいな人がいっぱいいて、いつも楽しいことをやってる。東京ってそういう感じ、ないんですよね。みんなすぐ帰るんです。

昴生 僕らがヨシモト∞ホールに所属してたら、そう思わんかもしれんけど。

亜生 いや、∞ホールも楽屋には誰もいいひん。この前、18時くらいに仕事終わったから行ってみたら、大阪から来てたさや香とからし蓮根しかおらんかった。嬉しくて、青空(からし蓮根)と新山(さや香)とご飯に行きました。大阪の漫才劇場やったら深夜2時くらいまで誰かがおるから、今は大阪で仕事があるととりあえず漫才劇場へ行って、みんなと会います。事務所も好きやから顔を出して、お世話になってる人らと喋って。で、23時くらいにホテルへ帰るんです。みんなもね、喜んでくれるんですよ。「おぉ、帰って来たんか。ご飯行こうや」とか「どうしてんの?」とか話しかけてくれるから嬉しいですね。

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