2019年春、さらにステップアップするため、大阪から東京へ拠点を移した漫才師のミキの2人。亜生さん・昴生さんの東京での2年間を、撮り下ろし写真とインタビューで振り返る書籍が『MIKI OFFICIAL BOOK ミキ、兄弟、東京』(ヨシモトブックス)だ。同書より、上京して半年ほど経過した頃の2人へのインタビューを転載して紹介する。(全3回の1回目。2回目3回目を読む)

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――上京してから少し経ちましたが、まず上京当初のことを思い出していただきたいなと思います。

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昴生 亜生は5月に出て来たんやっけ。

亜生 僕が4月25日に引っ越してきた。お兄ちゃんは?

昴生 3月後半やった気がするけどなぁ(と言いながら、スマホを見る)。僕、スケジュールを全部、アプリに残してるんです。牧(大阪時代のマネージャー)のとき、スケジュールが直前までまったくわからなくて(笑)。

亜生 前日にははっきりした情報が来るんで、僕はそれでもかまわなかったんですけどね。

昴生 僕は(舞台で披露する)ネタを整理せなあかんから、3年くらい前から自分でチケットよしもとで調べて管理するようになったんです。2年前に、嫁が僕のスケジュールを共有したいって言うてきて。でも使ってるアプリが共有できなかったんで、別のも使いながら、今、スケジュールアプリ3つで管理してます。

©『ミキ、兄弟、東京』-ヨシモトブックス刊

亜生 え、すごっ!

昴生 『せやねん』(毎日放送)で大遅刻したのが、3月22日で。あのときは東京からトチってるから……。

――その前日、『ミキ漫2019全国ツアー』初日の東京公演でしたよね。

昴生 そうです。朝5時半起き予定で。前日も朝早いからって言いながらみんなと別れたのにやっちゃいました。東京に引っ越して来たのは、3月13日ですね。家を決めるのも引っ越し作業も全部、嫁任せでやってもらいました。正直、僕はなんにもしてないです。

不動産屋と毎回トラブル「引っ越しは毎回めっちゃ怖い。」

亜生 僕、ほんまは4月1日に引っ越し予定やったのが、内装工事があるということで遅れて。その間、家がない状態が続いたんですけど、たまたま東京や沖縄での仕事が続いたおかげで、自腹での宿泊は2~3日で済みました。不動産屋と泣きながらケンカして。

昴生 また泣いたんや(笑)。なんか知らんけど、こいつ、不動産屋とすぐ揉めるんですよね。

亜生 今回も揉めてます。引っ越してからわかったんですけど、全部の部屋のクリーニングがされてなかったんですよ。

昴生 え、内装工事があるから(入居が)遅れたのに?