1ページ目から読む
4/4ページ目

昴生 ネタを作りまくって磨きまくろうって決めて、毎月やってた新ネタライブでできたネタで賞レースを獲れた。あそこはターニングポイントやったと思います。

――2人の意思疎通ができていたことも大きいですよね。どっちかがサボろうと思っていたら、そうはならなかったでしょうから。

昴生 亜生は基本ついてきてくれますから。

ADVERTISEMENT

亜生 お兄ちゃんに任せてます、ミキを。

オーディションでスベってる人のほうが勉強になる

昴生 ありがたいですね。けどまぁ、ほんまに亜生は素人やったから。漫才をやったことがないし、ほぼ観たこともなかったんで教えるのは苦労しました。ネタ合わせのときは携帯で動画を撮って、それ観ながらここがあかんって伝えて。

亜生 僕は何が違うかわからんかったんですけど、スベってたところをお兄ちゃんが言うとおりにやったらウケて。舞台袖に戻ってびっくりするっていう(笑)。あと、お兄ちゃんにこの人とこの人の漫才を観ろって教えてもらいました。

©iStock.com

昴生 あと、オーディションを観に行けって言いましたね。

亜生 今もいろんな人のネタを観ちゃいます。正直、あかん人を観ても勉強になるというか。

昴生 あかん人のほうが勉強になりますよ。ルミネやNGKの本公演を観ても、もちろん勉強になります。けど、同じ世代のスベってる人たちを観たほうが勉強になる。なんでスベってるのか、とかわかるから。

亜生 そう。お兄ちゃんには会話になってるかなってないか、よう聞いとけって言われてました。

昴生 漫才をやってへん人には「細かいなぁ。そこまでこだわるん?」って言われますけど、“てにをは”の“は”があるかどうかで、僕らの笑いはほんまに変わってくるんです。こんなことを言いつつ、ネタ合わせって、実は大っ嫌いなんですけどね(笑)。1年目から亜生と歩み寄ってやってきたし、今はこれだけ舞台に出させてもらえてるのでネタ合わせはいらないというか、する必要がないと思ってます。今はたくさん出番をもらえてるので、舞台で合わせながら突き詰められる。お客さんがいいひんところで練習するより、そのやり方が僕らにとってベストやなと思ってます。

――7月20日は、大阪で11ステージありますね。

昴生 11ステやったら、合間に飯食えるかな。今年のお盆はすごいスケジュールなんですよ。12日に7ステ、次の日が4~5ステあって、その次の日が9ステ。で、次が幕張で3ステのあと、『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ)の収録。

亜生 それでフィニッシュ?

昴生 いや、翌日に沼津で3ステと営業1ステ。お盆は漫才しまくりです!

亜生 体調だけは崩しませんように!

(2019.07.03@ルミネtheよしもと 聞き手:高本亜紀 写真:大槻志穂)