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『New ポケモンスナップ』開発担当者インタビュー あの名作から20年…Switchで生まれた“写真のコミュニケーション”

2021/05/05

 約20年前に人気を博した名作『ポケモンスナップ』が、Nintendo Switch用ソフト『New ポケモンスナップ』としてよみがえり、4月30日に発売されました。

『New ポケモンスナップ』どんなゲーム?

 本作のプレーヤーは、カガミ博士からの依頼を受けて、多様な自然環境の島々があるレンティル地方に訪れ、野生のポケモンの生態を調査します。ポッド型の乗り物「ネオワン号」に乗り、調査ルートを選択。大草原や南国の海岸、桜色に染まった木々や砂漠など、手つかずの大自然の中に暮らすポケモンたちに癒されながら、カメラを手に極上のワンショットを追い求めます。

4月30日に発売された『New ポケモンスナップ

 200匹以上いるという野生のポケモンは、集団で生活し縄張りがあったり、放浪したり、隠れていたり、多彩な生態を持っています。ポケモンの好物の果物「ふわりんご」を投げておびき寄せたりもできますし、調査を進めるとレベルが上がり、ポケモンの表情やしぐさに違いもうまれて、リサーチカメラの「サーチ機能」を使って調査の新ルートを見つけることもできるようになります。

 

 問われるのは撮影のセンス。被写体(ポケモン)のポーズや大きさ、向き、位置などが的確であるほど、写真のスコア(得点)が高くなります。さらに行動の珍しさも「星1~星4」で審査されます。オンライン機能にも対応し、世界中のプレーヤーとカメラの腕前を競うランキングもあります。

 そんな『New ポケモンスナップ』について、開発を担当したバンダイナムコスタジオの須崎春樹ディレクターに聞きました。

1999年当時、まだ写真を撮るという行為は「ちょっと特別な行為」だった

――1999年に出た『ポケモンスナップ』を再び制作するにあたり、まず何をされましたか?

 最初は前作の開発者の方々から、お話をうかがう機会をいただきました。前作のコンセプトは、ポケモンたちの日常の様子をちょっとのぞいてみる、そして自分だけの図鑑を完成させる、というもの。そこを出発点に、余計なものは入れずに指先一つでクリエイティブな体験が味わえる『ポケモンスナップ』というゲームが誕生したというお話でした。

 前作が発売された1999年当時、デジカメこそ出てはいましたが、まだフィルムカメラも現役で、写真を撮るには別途カメラを持っていく必要がある時代でした。またフィルムの枚数制限、そして現像が必要ということからも写真を撮るという行為がちょっと特別な行為だったと思います。