さらに、ゲームならではの機能として、撮った写真を元にカメラの向きやズーム倍率、明るさなどを変えて撮り直すことができます。調査中では、ちょっと位置がずれたり、ポケモンを大きく撮れなかったりした写真でも、この機能を使えば思い通りにじっくり撮影し直すことができます。さらにスタンプやフィルタなどを使って加工し、タイトルを付けた写真を、世界中の人と簡単に共有して楽しむことができます。
※オンラインプレイのご利用には、「Nintendo Switch Online」への加入が必要です(有料)。
いいかえれば、野生のポケモンたちが生き生きと暮らしている世界に入り込み、彼らの多様な生態を観察でき、それを背景も含めてポケモンたちの素敵な写真として撮影できることが、今作の「売り」だといえるでしょう。
現実世界の生きものとの共通点も探しながら模索した「ポケモンのリアルさ」
――野生のポケモンたちの自然な動き、生き生き暮らしている世界を作るに当たり、参考にしたことはありますか。
ポケモンの行動や反応は、ちょっとした仕草も含めリアルで自然な様子となるように、現実世界の生きものの行動や特性などとの共通点も探しながら模索しました。また、その場所で暮らすポケモンたちの日常動作や、違う種類のポケモンとの関わり合い、パワーバランスなどを考えて各エリアを作成しています。
例えば最初に遊べるフロレオ自然公園では、ピチューとサルノリは仲良く駆け回っており、ビッパは仲間同士で巣をつくっています。ドードリオはちょっと偉そうに自分の縄張りを見回るように走っているなど、それぞれのストーリーを考えることで、ポケモンたちの暮らしが感じられるように表現しています。
原寸大ぬいぐるみを使って「存在感」を実感
――開発中、大変だったことは。
レール移動で撮影していくゲームなので、ポケモンたちがカメラを通してどのくらいのサイズで見えると、イメージと合って自然なのか、というのに最初色々悩みました。もちろん制作環境では画角など色々簡単に調整できるのですが、実際に見たときのイメージをするために、椅子に座った状態で、原寸に近いピカチュウのぬいぐるみを色んな距離に置いてみて、距離感や目線の高さ、距離の違いによる存在感について、調べました。そのイメージをもとに、ネオワン号の移動する高さや、カメラの画角などを考えるといった、すごくアナログなことをやったりもしています。