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《貴族の男性2人にベッドで溺愛され…》ハーレクイン・王道ロマンスの裏で、過激な愛欲描く新レーベル「エロティカ・ラブロ」

《貴族の男性2人にベッドで溺愛され…》ハーレクイン・王道ロマンスの裏で、過激な愛欲描く新レーベル「エロティカ・ラブロ」

社外秘の「性描写をめぐるガイドライン」とは?

2021/05/07
note

——タイトルを拝見すると『絶倫御曹司は幼妻を溺愛したい』『ドS社長の秘蜜のお仕置き部屋』『俺様上司がまさかの性癖の持ち主でした』……。いずれも、ハーレクインには見られないワイルドさですね。

佐藤 すでに日本でも30作品ほど配信、刊行しました。海外の原作を翻訳する点はハーレクインと同じですが、内容は180度真逆です。ラブロはSMや俺様っぽいプレイも出てくる刺激的なストーリーになっていて、ハーレクインの読者さんは驚いてしまうこともあると思います。

『ドS社長の秘蜜のお仕置き部屋』キャスリーン・チューダー

「現実離れしたストーリーですが、翻訳の早川麻百合さんが実にテンポのよい日本語訳に仕上げているので、センシュアルな気分を心地よく盛り上げてくれます」(佐藤さん)  

——文中には先ほどハーレクインではNGとおっしゃっていた「局部の名称」や過激な単語が乱れ飛んでいますね。

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佐藤 エロティカ・ラブロのレーベルには、「官能大人女子ノベル」というコンセプトがあります。ハーレクインと同様に「読者が不快に感じないように」というケアは必須ですが、内容はとにかくエロティックです。

 表紙には筋骨隆々とした男性や、シックスパックの腹筋のアップを採用したり、タイトルは「傲慢」「調教」「俺様」など、近年のラノベでも人気のS系キーワードを取り入れるなど、工夫しています。

——昨今のトレンドも加味されているんですね。それにしても過激ですね……。

佐藤 実は内容の過激さのせいか、ある電子書店で取扱不可になりかけた作品がありまして……。J・バルボサ、A・ゲインズの『寝室の子爵と暴君 咲き濡れる花嫁候補』なんですが、これはヒロインが《ドジっ子》で、ストーリーは複数の男性がヒロインと関係をもつ《シェア花嫁》。全編を通して、肉食系イケメンたちにヒロインが溺愛されます。萌え要素がたくさん絡み合っていて、とても面白いです。

 

『寝室の子爵と暴君』J・バルボサ/A・ゲインズ

「3月にイラスト表紙版文庫が創刊して、この表紙は人気漫画家でイラストレーターの蝶野飛沫(ちょうのしぶき)さんが描いています。美麗イラストを愛でつつ、魅惑のエロスワールドを楽しめますよ」(佐藤さん)

——あらすじは、ヒロインが貴族の男性2人に見初められて溺愛され、3人でベッドインするという……。かなり大胆な設定ですね。

佐藤 エロティカ・ラブロは、ハーレクインでは絶対不可能な作品世界なので、ラストは「めでたく結婚!」ばかりではありませんが、それぞれのカップルの愛のかたちがあって、きちんとロマンスになっています。

ロマンティックな気持ちは人生に欠かせない

——ハーレクインの隣でこのような別世界が展開されているとは、驚きました。

佐藤 皆さんに驚かれます。エロティカ・ラブロは、3Pの設定やゲイカップルも登場するなどバラエティ豊かで、単なる官能小説の枠を超えています。

 よく「ハーレクインは金太郎アメみたいでどれも同じ」と言われますが、実際は1作ずつヒロインそれぞれの人生があります。話の切り口も、似ているようですべて違うんですよ。

©️iStock.com

 どちらも「バカにしてたけれど読んだらときめいてしまい、やめられなくなった」「書店に行くとつい棚を探してしまう」と読者さんから言っていただくことが多いんです。ロマンティックな気持ちは人生の充実に欠かせないものだと思いますので、この記事をきっかけに多くの方にロマンス小説を楽しんでいただければ、とてもうれしいです!

《貴族の男性2人にベッドで溺愛され…》ハーレクイン・王道ロマンスの裏で、過激な愛欲描く新レーベル「エロティカ・ラブロ」

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