昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集女芸人の今

2021/06/06

——そこは想定外だったんですね。 

中島 もちろんそのスカウトも大反対されていて、事務所からの連絡も3カ月くらい無視してました。たまたま家に人がいない時にもう一回電話がかかってきて、もう行ったれと思って、勝手に面接を受けて。養成所の料金がタダと聞いて「それだったら余計行きます」と。行ったからといって、どうなるかは分からないですけど。 

『笑う犬』では、コントがうまくできなくて

——すごい。思いきりましたね。 

中島 私はもともと『夢で逢えたら』が……ちょっと話が飛んで申し訳ないですけど、『夢で逢えたら』のファンで。で、その後『ねるとん紅鯨団』をセットで見るっていう文化だったんですね。特に清水ミチコさんがやってる「みどりさん」が大好きで。素晴らしいバラエティやなと思ってました。 

——私も大好きでした。 

中島 自分は『笑う犬』をやらせてもらった時に、私だけ素人……コントやったことなかったんですよ。コントのノウハウも分からないし、見て面白いのとやるのとは違うじゃないですか。

 私に声をかけてくださった吉田(正樹)プロデューサーと、演出の小松(純也)さんっていう、『ダウンタウンのごっつええ感じ』からずっとやってらっしゃる方が担当だったんですけど。小松さんは怒る時にサブ(副調整室)がある3階ぐらいのところから、飛び降りて怒る人なんです。 

 

——危ない(笑)。 

中島 その人に怒られすぎて落ち込んでた時に、ちょうど他の番組で清水ミチコさんが局にいらっしゃることが分かって、私、面識もないのに楽屋に行ったんです。「『夢で逢えたら』見てました」「すいません、今、コントやらせてもらってるんですけど、難しくてどうしたらいいか分かりません」って泣きついて、すごいですよね(笑)。 

——清水さんはなんて……? 

中島 「そんなの急に言われても困るよ(笑)。小松に相談しなさい」って。「他の人ができる人ばっかりなんだから、みんなの見よう見まねでやっていけ」って、言ってくれました。 

夜中にTSUTAYAから電話しても「で、どした?」

中島 『笑う犬』は大変なことも多かったんですけど、ウンナン(ウッチャンナンチャン)さんと共演できたのは大きかったです。内村(光良)さんにはその後も、いろいろな番組にひっぱっていただいて。若手が何をやっても優しいリアクションをしてくださるので、張り切ってスベれるんです。スベっちゃダメなんですけど。

 そう、夜中にTSUTAYAから電話して、おすすめの映画を聞いても怒られなかったな(笑)。「お前何時だと思ってるんだ? 12時だ。で、どした?」って感じなんです。

「今度映画に出ることになったので、笠智衆さんとか、監督に勉強しろって言われて」「『東京物語』とかいいんじゃないの」。ちゃんと答えてくださる(笑)。TSUTAYAが煌々としてて人たくさんいたから、私、9時ぐらいだと思ってたんですよ。