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「ホストクラブはだいたい朝まで店をやっているので、夜の街に飲みに出かけると最後はホストクラブに寄ることが多かった。常連だから、店長もホストもみんな顔なじみ。かつては毎晩のように朝まで飲んでいた時期もあった。朝まで遊んで家に帰り、昼過ぎに起きる。そして翌日もまた夜の8時ごろから飲み始め、適当な時間にクラブに寄って気に入ったホステスをまた連れ出して、ホストクラブで遊ばせてやる」(同前)

 この幹部は当時、ホストクラブに連れて行くお気に入りの女性のほかに、常に数人の女性とも交際関係を保っていたという。

「自分の組の事務所は繁華街のかなりいい所にあった。今は閉めてしまったが、このころは若い衆にシノギを任せていたため夜の街からの収入がしっかり入ってきたほか、自分では個人的に金貸し、地上げなどをやっていた。カネはかなりあって羽振りがよかった。

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 事務所の近くで、妻は以前からスナックをやっていた。このころ、別の女にもスナックを持たせてやった。クラブで働いている別の女とも付き合っていた。常に数人の女がいた。気分次第で順番に女の所に通っていた。ただ、事務所の周辺でどの店も近くだから、あるところで女と遊んでいたら、別の女とたまにバッティングして騒動になることもあった」

気に入った女性に徹底的に尽くす

 長年にわたり暴力団犯罪の捜査に携わってきた警察当局の幹部が指摘する。

「自分が知る限りのヤクザは、『このオンナだ』と気に入ってしまった女性に対して徹底的に尽くす。とにかくマメに活動する。誕生日のプレゼントだとか、いろいろ名目を考えて熱意を示し、女性の方が参ってしまうケースがいくつもあった。

 ヤクザはもともと身なりに気を配っているが、女性に対するときはさらに気を付ける。髪型、服装、時計、靴、バッグなどをきっちり揃え格好良く振る舞う。そもそも身なりのみすぼらしいヤクザはいない。格好悪いヤクザだったら、女性だけでなくシノギなどの仕事でも、どこに行っても相手にされない。無理してでも背伸びをするもの」