心から会ってみたい”意外な人物”
――ところで、岡崎さんは何でもそつなくこなすイメージがありますが、これは緊張したなぁ、という番組はありますか。
岡崎 『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に出たときかな。僕、意地汚いんで、この問題に答えたら300万かぁと思うと緊張しました。あと、ダウンタウンさんに会ったときも緊張しました。『ダウンタウンDX』に出させてもらったんですが、ずっとテレビで見ていた人たちを“肉眼”で見ることって中々ないですから。
でも、肉眼で見ても、やっぱりテレビで見ているような感じなんですよ。画面越しに松本人志と浜田雅功がいる感覚で。だから2人から突っ込まれたときは、もはやVRを見ているような感じでしたね。あの突っ込みも、なんかご利益がありそうでした。
――他に、今後会ってみたい方はいますか?
岡崎 流れ的に全然関係ないですが、ディディエ・ドログバですね。……と言われてもわかんないですよね(笑)。サッカー選手で、コートジボワールの英雄と言われている人です。本当に心から会って喋ってみたいです。
彼はキャプテンシーがあって、何よりコートジボワールの内戦を止めた男と言われていて。「今すぐ武器を置いて選挙を行いましょう!」と、同じコートジボワールの代表選手と共に全国民に訴えて、それで内戦が止まったんですよ。サッカー選手という立場を通して歴史を変えるってすごいし、カッコいいなと思って。どんなマインドで、日々生活されているのか聞いてみたいですね。
自分の“変化”が反映されたアルバム
――最後に、5月26日に発売されたコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』では、ご自身で作曲された歌はもちろん、トリビュート先の歌もかなり素敵ですね。
岡崎 ありがとうございます。リミックスやトリビュートは原曲を超えるつもりでやっていて、それがトリビュート先への礼儀だと思っています。今回はサンボマスターの曲も歌わせていただきましたが、3人がすごく喜んでくださったのも嬉しかったですし、逆に「今度はこっちのアレンジで歌ってみよう」って仰っていただけたので、そう思わせたらトリビュート作品としては成功したなと思いますね。
今回は自分一人ではなく、他のアーティストに歌ってもらったり、逆に僕が誰かの作品を歌わせてもらったりしているので、それはやっぱりさいたまスーパーアリーナ以降、自分の気持ちに生じた変化が、アルバムにも反映されているんだと思います。
撮影=杉山秀樹/文藝春秋
岡崎体育/おかざきたいいく
1989年生まれ、京都府宇治市出身。同志社大学文化情報学部卒。2012年ソロプロジェクト「岡崎体育」を始動し、2016年メジャーデビューを果たす。『MUSIC VIDEO』が大きな話題を呼び、2019年さいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催。楽曲提供や編曲、リミックスのほか商品タイアップ企画を手掛けるなど、マルチに活躍。今年5月26日には、3年ぶりとなるコンセントアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースした。
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