京都市民に劣等感を感じつつ、子供の頃から鋭い観察眼を養ってきたという岡崎体育さんは、音楽活動以外にもドラマやバラエティーなど活動の幅を広げています。

 インタビュー前編に続き、後編では岡崎さんが業界から一目置かれる理由や同世代のアーティストとの関係、さらには芸能界に入って緊張したこと、そして自ら「青かった」と語る過去についても伺いました。(全2回の2回目/前編から続く

岡崎体育さん

「ミュージシャンとしてダサいことでもやる」

――「文化人になりたくて色々やっている」と語る岡崎さんですが、現在のご自身の活動についてはどのように捉えていますか。

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岡崎体育さん(以下、岡崎) そうですね……。同世代の中では、自分の理想とするポジションはとれているのかな、と思っています。僕がやってる活動の代えがきく人を探して、パッと出てこなかったらそれは勝ちだと思うんですけど、同世代で見ると、今僕がいる位置は僕にしかできないなという自負はあります。

 すごく売れていて、何回も紅白に出ている方がいても、その人が僕のやっているような活動が出来るか、と考えると多分違う気がします。逆に、僕はそういう人よりセールスが劣っていたりとか、紅白の出場経験がなかったりとか色々あるかもしれないですけど、でも僕にしかできない役目はたぶんあるし、それで需要がある限りは自信をもって活動を続けていけるかな、と。

――特に、どの辺が同世代のアーティストとは違うと思いますか。

 

岡崎 ここまで、常に三枚目の意識を持ってやっている人はいないんじゃないかな……。汚れ役じゃないですが、全然何でもやりますね。ミュージシャンとしてダサいことでも。ミュージシャンやのにテレビばっかり出てとか、ゲーム実況ばっかりやって、とか思われても、そこまでが岡崎体育なので。そこに後ろめたさは全く無いですし、まぁ、そんなもんかなって周りの人が思ってくれていたらいいですね。

意識しているのはCreepy Nuts

――逆に、同世代で意識されている方はいますか?

岡崎 最近だと、やっぱりCreepy Nutsですね。昔からよくツーマンライブもしているんですが、特にここ1、2年の露出がすごい増えましたよね。世間的には急にテレビに出てきた印象があるかもしれませんが、やっぱり2人の実力があってこそだし、それにああやって上手く立ち回れる人って多くない気がします。

 元々、たぶんこうなるだろうなと思わせる力のある人たちだったので、彼らの活躍は羨ましいけれど、やっぱり納得がいくし、僕もあんな風になれたらいいなって思いますね。

――Creepy Nutsと岡崎さん、近いところはありますか。