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 宮脇がこのガールズグループに合流するかどうかについては、まだハイブ側の発表がないため断定はできない。

 ただ、最近になってK-POPシーンで日本人メンバーが大活躍している現象は、宮脇のハイブ合流説の説得力を高めている。

 日本で第4次韓流ブームが巻き起こっている昨今、K-POPアイドルグループに日本人メンバーを合流させることが、いわば“成功の法則”になっている。

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宮脇咲良(IZ*ONE公式ホームページより)

K-POP界に日本人メンバーの加入が続く理由

 韓国のエンターテインメント業界では実際に、日本人メンバーの参加が相次いでいる。

 2017年、3人の日本人メンバーが参加したTWICEが韓国はもちろん日本でも爆発的な人気を集めたことで、K-POP界に日本人メンバーの可能性を知らしめたが、そのTWICEを作ったJYPエンターテインメントは日本人メンバーを迎え入れることに最も積極的だ。

 2020年、全員日本人メンバーでデビューを果たしたNiziUは、JYPの創業者、J.Y.Parkの長年の目標だったK-POP進化の最終段階(韓国国外において現地出身者のみで構成されたK-POPグループをデビューさせること)を日本で実現させた最初のケースとなった。

 これまで中国市場攻略のために中国人メンバーに力を入れてきた、東方神起や少女時代を生んだSMエンターテインメントも、多国籍グループのNCT127に中本悠太、大崎翔太郎の日本人メンバーを合流させた。ガールズグループのエスパにも日本人父と韓国人母を持つジゼルを合流させるなど、日本人メンバーの抜擢に乗り出している。

IZ*ONE ©getty

 外国人メンバーの迎え入れに最も消極的だった、BIGBANGの所属事務所YGエンタテインメントは、メンバー12人中4人が日本人のボーイズグループ「TREASURE」を2020年8月デビューさせた。ちなみに、これまで韓国のK-POP界では、日本との歴史問題など反日感情を考慮して、「日本人メンバーは3人まで」が不文律であったが、それも破られた。

 YGにとって、BLACKPINK以降の4年ぶりの新人となるTREASUREは、昨年8月の韓国デビューアルバムが100万枚を突破し、日本デビューアルバムもオリコン1位となるなど、デビューと同時に韓国と日本でブレイクし、バーニングサン事件など様々なスキャンダルで危機に瀕しているYGの稼ぎ頭として浮上した。 

 ハイブも、傘下のハイブレーベルズ・ジャパンを使って、今年初めに日本を拠点として世界的に活躍するK-POPアイドルを発掘する「ハイブレーベルズジャパン・グローバルデビュープロジェクト」を開始している。韓国の音楽チャンネルMnetの「I-LAND」オーディションで選ばれた韓国、日本、台湾出身のメンバーと、日本で行われているオーディション「&AUDITION」で選抜されたメンバーが合流するボーイズグループが、このプロジェクトの第1号として誕生する予定だ。