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フォロワー数が千人単位のアカウントも

 未成年が、下半身を露出させたものや、自慰動画などをアップし、「Amazonほしい物リスト」や「PayPay」で物品や金銭を求めるツイッターアカウントは数多く存在し、フォロワー数が千人単位のものもザラである。あまりにも露骨な写真や動画はアカウントごと削除されているものの、ある程度画像加工アプリによりぼかしたものであれば、放置されているアカウントも多数あった。

 また、動画や写真のみでなく、プロフィールに「LGBTのG(あるいはB)、サポ(※「金銭的なサポート」の意)希望」といった文面で売買春を匂わせるアカウントも少なくはない。「LGBT」というワードが、売買春の宣伝文句として利用されていることに複雑な気持ちになる。

 当然ながら、売買春は買う側の人間がいないと成立しない。同年代との出会いを求める発信をしつつ、「年上はサポ希望」とするアカウントも散見され、当初は出会い目的にアカウントを作成した未成年が成人からのもちかけによって売買春に踏み出した可能性も考えられる。

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 ツイッター上での男児の売買春の実態を調べるため、筆者と編集部でツイッターアカウントを作成し、とある未成年男子のアカウントにダイレクトメッセージにてコンタクトをとってみたところ、自身の画像や動画を販売する意志があり、価格は数千円という返事がきた。

 もう一度別IDのツイッターアカウントを作成し、「金欠の高校生です、動画売ります」とプロフィールに記載してみたところ、1週間程度で数名の成人男性からダイレクトメッセージが届いた。

届いたメッセージ
届いたメッセージ

 その内容は画像販売だけでなく、売買春を当然のように求める内容で、「出張のついでに会わないか」、「他県在住でも車で迎えに行く」など、どれも手慣れた文面だった。おそらく、これが初めての誘いではないと推測される(※)。

※……実態を把握するという目的でやりとりをしたため、現在アカウントは削除済。個人情報の取り扱いには十分留意した。

 なお、こうした行為は児童買春禁止法の児童買春にあたり、実際に性交していなくても、性交類似行為をしたり、性器肛門乳首を触ったり触らせたりすれば5年以下の懲役、または300万円以下の罰金になる。