市役所で働く、52歳公務員の体験談
ソウル近郊にある市役所の新型コロナ状況室で働く52歳の公務員(女性)は打ったその日の夜から39度の高熱が出たという。
「午前11時頃に打って、帰宅する18時頃まではまったく平気だったのですが、夜21時頃から酷い悪寒が始まって、熱が39度まで上がりました。慌ててタイレノールを飲んだら、熱はその後少し下がりましたが、すごく寒くてつらくて。
病院に行こうかとも思いましたが、我慢して、翌日は朝5時にタイレノールをまた飲んで出勤しようとしましたが、家を出て5分で自宅に戻りました。接種した他の職員も一部は休暇をとっています。
2日目には熱が37.5度までさがって楽になってきて、それでもタイレノールをその日は4回飲みました。だるくてだるくて一日中寝て過ごしていたのですが、夜遅くなってようやく体調がよくなって3日目には普通に出勤。他のみんなもよくなっていて、普通に働けてほっとしました」
韓国ではワクチン休暇についての論議が政府内で続いているが、今のところ強制はできないとして保留になっている。ただ、自治体や企業によっては導入したところもあり、この公務員が働く市役所では接種した翌日がワクチン休暇となったそうで、IT企業のカカオでは接種後2日間がワクチン休暇となっている。
接種することは漠然と怖かったとこの公務員は言っていた。
「因果関係はわかりませんが、(アストラゼネカ)接種後16日後に亡くなった人もいましたし、初めてのワクチンですから、怖かったです。それでも、英国ではみな接種しているし効果もあることは分かっているので、打とうと決心しました。ただ、2回目が終わるまでは気が抜けないですね」
アストラゼネカ製への根強い不信感という誤算
28歳の病院従事者は、接種後は39度まで熱がでて、悪寒とだるさが1週間ほど続いたそうだ。病院には13人ほど看護師やスタッフがいるが、そのうち3人が接種を拒んだという。
前出の医師はこんなことを言っていた。
「うちは看護師や事務方、食事担当が15人ほどいて年齢は30代~50代ですが、30代の3人のスタッフはアストラゼネカ製だからと接種していません。強要はできませんからそのままです。
因果関係は明らかになっていませんが、アストラゼネカ製ワクチンを接種後、20代で血栓ができたり、40代で下半身が麻痺したという報告も出ており恐怖心のほうが先に立ってしまった。血栓ができる確率もごく稀で、ひどい副反応の確率もとても低いので、効果のほうが期待できるのですが」