予約は担当庁のホームページからスムーズに
75歳以上は、ファイザー製を保存する低温施設を持つ保健所の接種センターで接種をし、その他の人は委託医療機関や保健所で接種する。予約は最寄りの委託機関や市(市の支所や出張所なども含む)に電話をするか、疾病管理庁のホームページに設けられた「COVID-19予防接種事前予約」を通して行われている。
委託医療機関は、ソウル市内では2590カ所。東京や大阪のような大規模会場のようなものは設けられていない。どの病院が委託されているかは先のホームページに記載されていて、インターネットが使えない人たちの多くは近くの病院に電話したりするなどして情報を得ているという。
予約は簡単で、ネットを使う場合は、本人予約か代理予約かを選び、名前と住民登録番号(外国人の場合は外国人登録番号)、本人だと証明する手段(携帯に送られてくる番号での確認、IPIN確認、金融認証書での確認)を選択し、携帯番号、接種後の連絡を受け取るか否か、受け取る場合の受け取り方法(携帯メッセージなど)の項目を埋めた後、接種する委託機関と日時を選択して完了だ。
韓国では日本のマイナンバーに当たる住民登録番号は60年代から導入されており、もはや生活の一部になっているため、こうした予約に使われても混乱はみられず、予約自体はスムーズに行われている。
接種後は、疾病管理庁から身体の異変の有無の問い合わせや注意事項などが接種当日、翌日、3日後、1週間後、2週間後に携帯のメッセージなどで送られてくるシステムになっている。
実際に接種した人たちに話を聞いてみた。
開業している市中の病院に通達が来たのは4月だったとソウル市内で整形外科を開業している医師(63歳)がいう。
「すぐに予約して4月末にアストラゼネカを打ちました。高熱が出ると聞いていたので、打った後すぐにタイレノール(解熱剤)を2錠飲みました。そのおかげか熱はそれほど上がりませんでしたが、その日の夜はだるかった。次の日もタイレノールを朝昼晩と飲んで、3日目の朝からは完全に体が戻ってきた感じです」