「結婚したい。30代半ばでイケメン、収入は最低3ケタ」
「結婚したいですね。同じ仕事をしていた友達が2人結婚したので、私も続きたいと思っています」
「どんな相手が理想ですか?」
「友達は金持ちのおっさんと結婚したんですけど、不釣り合いなんですよ。ただ、私も第一の条件はお金持ちです。年齢は30代半ばでイケメンを見つけたいです。収入は最低3ケタは欲しいです。子供も欲しいですしね」
「条件に合いそうな人はまわりにいますか?」
「今のところはいないんですけど、きっと見つけられると思います」
ルナは、インタビュー中、絶えずスマホをいじっていたが、結婚に関する話だけは、本人にとって重要なのだろう、スマホをテーブルに置いて、真剣に語ったのだった。余計なお世話かもしれないがひとつでも熱を持って語れることがあると分かって、ほっとした気分になったのだった。
取材に応じてくれた、もう一人のソープ嬢
もうひとり話を聞いたのは、以前取材したデリヘル経営者が紹介してくれた真理子(33、仮名)というソープ嬢だった。私は、マンションの一室にあるデリヘルの事務所で真理子に話を聞くことになった。
ちなみにデリヘル経営者の女性は、店を開いてから20年近くなるが、今回のコロナ禍は経験したことのないひどい状況だという。これまで、黒字経営を続けてきたが、緊急事態宣言が最初に発令された昨年は、売上げが半分以下に落ち込み、初めて貯金していた金を持ち出した。
しばらく部屋で待っていると、「こんにちは」と言って、ロングヘアーの目鼻立ちのはっきりとした細身の女性がやってきた。彼女はどことなく優雅な雰囲気を漂わせていた。その女性が真理子だった。
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