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「感謝はするけど期待はしない」という持論

──“品川組”は速さも必須。

品川 僕の持論に「感謝はするけど期待はしない」というのがあって。期待って、すればするほど空振ったときにがっかりするでしょ? だからやってもらったことに対して感謝はするけど……仕事のオファーもそうじゃないですか。漠然と「オファー来ないかな」っていう期待はしない。でも依頼をいただいたら心から感謝する。ま、昔は期待も感謝もなかったから、仕事、なくなりましたしね。ハハハッ(笑)。そこを経ての教訓。今は本当に感謝、感謝です。

 

スナックでも、壁相手でもいい

──品川さんの原点は漫才師。自身の活動の中で「お笑い芸人・品川祐」のあり方とは?

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品川 僕ね、究極言えば、スナックでもいいんですよ。スナックで酒作りながら笑わせるんでもいいし、もっと言えば、この稽古場でばーって緊張感が張り詰めた時に、僕がなんか一言言って、パンッて、みんなが笑うじゃないですか。それでいいんですよね。

──“板”の上にこだわりはないということですか?

品川 いや、お客さんを笑わせたいっていうのはあるんですけど、究極です、究極。壁相手でもいいもん(笑)。だからYouTubeやってみて「なるほどな」と思った。僕なんか編集もしないしただ酒飲んで2時間ぐらいしゃべってたりするんですけど「あ、それでいいんだ」みたいな。

 

──部屋での壁打ちのようなお喋りも、誰かの心に響く、届く、受け入れられるんだ、と。

品川 そうですね。もちろんコンビでライブやりたいってのはありますよ。多分……ルーティン嫌いなのかもしれないな。ネタやりにずっと劇場通ってばっかりだったらきっと煮詰まっちゃう。だから今、いろんなとこに行って、いろんなとこでしゃべって、いろんなものを作ってっていう日々なので、それが僕にはちょうどいいんでしょう。