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眞子さまと小室圭さんのご結婚問題が決定打に

 そして決定打となったのが、眞子内親王と小室圭さんの結婚を巡る問題である。2017年5月のNHKによるスクープ直後は、ICUでの出会いは恋愛結婚として好意的に受け止められ、秋篠宮家のリベラルな家庭のイメージはより定着したかのように見えた。ところが、小室圭さんの家族にいわゆる金銭問題が浮上し、それによって大転換する。

 最初は小室さん側への批判が大きかったが、次第にそれは眞子内親王にも向けられるようになる。事態が膠着するなかで、秋篠宮や紀子妃への批判も出始め、週刊誌などでは秋篠宮家に対する否定的な記事も多く見られるようになった。そして、即位した天皇・皇后に対しては好意的な反応・記事も増え、まるでシーソーのように天皇夫妻と秋篠宮夫妻の位置づけが逆転したかのようにも見える。

2017年9月3日、婚約内定会見での眞子さまと小室圭さん ©JMPA

 秋篠宮自身は昨年の誕生日の記者会見で「結婚と婚約は違います」と発言したりするなど、自由に発言する態度などは変化していないように思われる。しかし、眞子内親王の問題、そして皇嗣となったことで、世間の見方が変化しているのではないか。彼の発言も以前に比べ、批判的に受け止められる場面が増えてきた。もし、結婚問題が起きていなかったならば、今回のオリンピックに関する宮内庁長官の発言も、タイミングや状況次第では、秋篠宮や側近から出ていたかもしれない。しかしそうならなかったのは、世間からの秋篠宮の発言の受け止められ方が変わってきたからではないだろうか。では今後、秋篠宮家を取り巻く状況、そしてそれへの世間の評価はどうなっていくのか。注視していきたい。

2020年、秋篠宮さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供