小室さんが独断専行で起こしてしまった「大失敗」
実はすでに小室さんはこの独断専行による「失敗」をしてしまっています。28枚の文書を発表したその日に宮内庁長官が「非常に丁寧に説明されている」と会見で述べていました。おそらく、文書を出すことについては宮内庁と事前に話が通っていたのではないでしょうか。ところが、世間の反発を受けて、文章を発表してからわずか4日後、解決金を支払わない意向であると思われていた小室さんが「解決金を支払う意向」であることを代理人弁護士を通して示すと、宮内庁は今度は「(小室さんからの連絡は)事前にありませんでした。事後も話を聞いていない」という見解を示しました。
これが大失敗でした。本来であれば、「解決金を支払う意向である」ということを発表してもよいかどうかについても、事前に宮内庁と相談しておいて、小室さんがコメントを発表してすぐに、宮内庁が「その方向が一番いい解決方法ではないか」と発表するといった具合に、事前に緊密に連携をとっておくべきだったのです。結果的に、「結局あの文章を発表して、何がしたかったのか。切実に名誉の問題だと言っておきながら、簡単に翻してしまうほどなのか。小室さんの発言はやっぱり信用ならない」とさらなる反発が生まれてしまったわけです。小室さんは「同じ轍」をもう二度と踏まないようにするためにも、宮内庁を始めとする皇室側との緊密な連携を取り続けることが大事です。
会見でいきなり過去の過ちを謝罪しても意味がない
宮内庁との連携がとれたなら、次に解決すべきハードルは「人格問題」です。事の発端である金銭トラブル以外にも、小室さんは過去に週刊文春と文春オンラインで小学生時代、そして中学・高校時代にも同級生に対して、いじめを行っていたと報じられています。記事の中では被害者たちも取材に答え、小室さんから投げかけられた「学校来るな!」「キモい!」という言葉が今でもトラウマになっていることを明かしました。こうした報道によって、今となっては最初に報じられた金銭問題以上に小室さんの誠実さについて首をかしげている方が多いのではないでしょうか。
人間は誰でも過ちを犯すものです。だからこそ、過去に起こしたことはしっかりと謝罪しなくてはいけない。重要なのは、会見でいきなり過去の過ちを謝罪しても意味がないということです。事前に当事者としっかり向き合って“和解”しておく必要があります。つまり、会見では「過去に私は過ちを犯しました。しかし、そのことを十分反省し、当事者であるAさんには帰国した後、直接会い、謝罪させていただきました。最初は会うことも拒絶されていたAさんですが、最後には『もうこの話は水に流そう。幸せになってくれ』と言ってくれました。それで私が犯した過ちが消えるわけではありませんが、今後もAさんには誠心誠意向き合っていくつもりです」と、これはあくまで例ですが、具体的にこの問題が解決済みであることを伝えるのです。