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「昨日の夜まで覚えてたのに…」うっかり忘れものを防ぐ、プロが教える3つの“ちょっとしたコツ”

『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』より

2021/07/12
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解決法―自分が 「絶対に気づく」ポイントを押さえる

●解決法1―忘れそうなものはすべて袋やかばんに入れて、 玄関のノブにかけておく

 たとえば朝目覚めたときに「ああ、今日はあれを忘れないようにしなくちゃ……」と思い出していたとしても、その後の洗顔や着替えの間に全部忘れてしまうこともある。一番確実なのは、家を出る直前に思い出すことだ。

 そこで、いつもと違う荷物や忘れがちなものは、かばんや袋に入れて玄関のノブにかけておくのが一番確実だ。ドアを開けるときに荷物が邪魔になるから、確実に気づくことができる。

 ゴミ出しを忘れそうなら、明日履いていく自分の靴の上に置いておく。靴を履くことを忘れることはないから、確実にゴミ袋の存在にも気づく。

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 とにかく朝出がけの自分を邪魔する形で、忘れそうなものを配置しておくのだ。自分で自分にトラップを仕掛ける要領だ。

●解決法2―必ず持っていくものとセットにしておく

 忘れものが多いといっても、毎朝持っていくかばんまで忘れてしまうようなことは少ない。忘れそうなものがかばんに入るサイズ忘れなら、かばんに入れてしまうのが一番だ。

 問題は、かばんには入らないようなサイズの持ちものの場合だ。そこで、キーチェーンを活用する。購入する際は、伸び縮みするタイプのキーチェーンを選ぼう。これを1つかばんにつけておくと、いろいろと応用が利く。

 翌朝忘れたくないものがあるときは、紙袋などに入れてこのキーチェーンでかばんとつなげてしまう。伸びるタイプのキーチェーンなら、つなげた状態のまま持ち運ぶこともできる。

 キーチェーンは常にかばんにつけていてもそれほど邪魔になるものではないので、状況によってさまざまな使い方が考えられる。携帯のストラップをつないでおいても良い。また、鍵をつける部分に書類用のダブルクリップをつけておけば、封筒や紙袋などを挟んで使える。