――ライブでも「おっしゃぁ!」とはあまりならないですか?
由美 ライブ中はめちゃくちゃテンション上がってますけど、どこか俯瞰で自分たちを見ないと絶対失敗しますし、冷静じゃないと歌詞も覚えられないし。
亜美 可哀そう、なんか(笑)。
由美 でも、こういう仕事してる人たちってみんなそんな気がしますけど、一歩引いて自分のことを見れないと、足をすくわれるなって思いますね。
“25年前の自分たち”に言いたいこと
――最後の質問になりますが、25年前のご自身に声を掛けるとしたら、どんな言葉を掛けたいですか。
由美 もうちょっと勉強しときなさいって思いますね。元々子どもの頃から勉強して育ってこなかったので、この歳になっても知らないことが多すぎて。歌詞を書きましょうとなっても、言葉が足りないし、自分の引き出しが少なくて苦労することが多々あるんです。
だから本を読んでみたり……。あとは、あの頃も今もそうですが、なかなか人見知りが激しくて、お喋りをしてこなかったことが、今の引き出しの少なさに繋がってるのかなと思うので、もうちょっとあんた頑張りなさいよって言いたいです。
亜美 私も似てるかな。これからの25年間は、お前は、何一つ秀でてるものはないままだからな!って言いたいです。たとえば楽器を練習するとか、語学を勉強するとか、何かに特化してずっと続けるようなことをやっといた方がいいぞと。
由美 後悔しかない(笑)。
亜美 でも、今も由美ちゃんとこうやって活動出来ていることは、とても満足しています!
◇PUFFYプロフィール
大貫亜美:東京都出身、1973年生まれ
吉村由美:大阪府出身、1975年生まれ
1996年、奥田民生プロデュースによるシングル『アジアの純真』でデビュー。その後、『これが私の生きる道』『サーキットの娘』『渚にまつわるエトセトラ』etc、次々とヒットを連発。彼女たちを主人公にしたアニメ「ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ」が世界110カ国以上で放送され、2006年1月からは国土交通省から任命されたビジット・ジャパン・キャンペーン米国親善大使をつとめるなど、まさに、日本が誇る世界のポップ・アイコンとして活躍中。
9月22日には、デビュー25周年を記念したオリジナルニューアルバム『THE PUFFY』がリリースされる。PUFFYのオリジナルアルバムは、2011年3月の『Thank You!』以来、10年ぶりとなる。
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