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ヒレかつサンドの「まい泉」が語る伝統と“サントリー効果”

ご存知ですか? 「甘い誘惑」という名のオリジナルブランド豚を

サンドイッチ伯爵も納得!? かつサンドの起源

「うちの名物のかつサンドも、日比谷の時代からございました。日比谷の店のすぐ隣が東京宝塚劇場で、そこに出ていらっしゃる女優さんたちが、手や口を汚さずにサッと食べられるものを、というリクエストから始まったと聞いております。観劇にいらっしゃった方も、幕間にお求めになったりされていたようですね」

 梅林やGINZA 1954など、銀座にもかつサンドが有名なお店があるが、なるほどそれらが夜のお店の土産として人気であったというのも、手や口を汚さない、というところに理由があったのかもしれない。

12店舗目となるトリエ京王調布店

「そういった歴史を振り返りますと、かつサンドも最初はレストランからなんです。百貨店などではレストランとは別に売店の出店もしておりまして、現在は全国に62店舗ございます。全国の百貨店売店のおかげで、かつサンドと言えばまい泉、と思ってくださるお客さまが増えたことは大事にしていかなければならないと思っています。ただ、すべての源流にあるのはレストランですから、今後より多くのお客さまにレストランにいらしてほしいという思いも同時にありますね」

サントリーグループに入ってから出店がスピードアップ

 ところで最近、レストランの出店が増えているように見えるが、この意図はどのあたりにあるのだろうか。こちらはレストラン事業本部レストラン営業部の川村斉さんにお聞きしよう。

「出店は基本的には、お声をかけていただいたときに検討して、という形をとっております。東急百貨店の東横店、これが初めてのレストランの出店で1985年です。ほかに古くからのお店ですと、ルミネ荻窪店、さっぽろ東急店、ながの東急店、大丸東京店などは、2008年にサントリーの傘下に入る以前からのお店ですね。サントリーグループに入ってから出店がスピードアップしたのは確かですけれど、それ以前の路線は踏襲されています。もちろん家業から企業への変換によって、レストラン事業の国内外での展開などさまざまな側面でのメリットはありました。ただ実際には、百貨店売店が全国各地に増えたことで、レストランの出店を、と声をかけていただくことが増えたのかな、という感触を持っています」

黒豚ロースかつ膳