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残念な小室文書「私や母は借金を踏み倒そうとした人間に」

 今年4月8日、小室さんが公表した文書はA4判で、本文24ページと概要4ページの計28ページもの膨大なものです。小室さん母子は、借りた金ではなく贈与金であると主張し、母親の元婚約者と、長年トラブルとなっています。

 そのため小室さんは、この文書で「私や母と元婚約者の方との間にこれまであったやり取り等について実際の経緯をある程度明らかにすることを通じて、これまで世の中に出回ってきた金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正する」と、文書の目的を説明しました。

笑顔で記者会見に臨む小室圭さん ©JMPA

 また、金銭トラブルを早く解決するため、元婚約者に解決金をどうして支払わないのかという疑問に対しては、「お金をお渡しすれば借金だったことにされてしまう可能性は高いように思えました」「借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありました」と、強く主張しました。

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 しかし、最後には「『認識の食い違いの整理』段階で話し合いが頓挫している」ことを素直に認めています。結局、金銭トラブルが未だ解決できないままであることが明らかになりました。

 また、この文書を出して4日後、今度は解決金を元婚約者に支払う意向だ、と小室さんの代理人弁護士が明らかにしました。このように小室さんの対応はちぐはぐのものです。

 次に、以下の点も是非、再確認しておきたいと思います。

宮さまは「高い収入」を求めているわけではない

 私がずっと気になっているのは結婚の条件として秋篠宮さまが、高い収入を小室圭さんに求めているかのような報道です。そのために、米国留学し、国際弁護士を目指しているとのストーリーが伝えられています。

 しかし、私の取材する限り、そんなことはありません。

 当初から秋篠宮さまは、小室さんに高い年収を求めていませんでした。パラリーガルのままでもよいと考えていました。パラリーガルというのは、弁護士の指示、監督のもとに法律事務に携わる専門職のことです。眞子さまとの結婚生活を送る上で懸念も残ります。

学生の頃に知り合ったお二人も今年は30歳に。小室圭さんは自ら述べた「内親王様をお迎えすることは、非常に責任が重い」という言葉のとおり、説明が求められている

 だから、例えば、東京都心は家賃が高いので近県にマンションを探して住むとか、子供が生まれたら、学費の高い私立学校ではなく、公立学校に通わせるとか。あるいは、夫婦で共働きをするとか、眞子さまたちが工夫して結婚生活を送ることを宮様は期待していました。とにかく、秋篠宮さまは、「2人が身の丈にあった生活をすれば、それでよいではないか」と、若い2人に理解を示していました。そのように柔軟に考えて結婚を認めようとしていたのです。このことを是非、覚えておいてください。

 このように、いろいろ考えてみますと、小室さんが国際弁護士になったからと言って、それが、結婚へのゴーサインになるとは思えません。