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「AVで描かれる女性」と「現実の女性」のギャップを埋めたい

――昨年Podcastで「性教育」について配信を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

水川 もともとは「AVで描かれる女性」と「現実の女性」の姿のギャップを埋めたいと思ったのがきっかけです。それを考えた時に、自分のキャリアを生かせる内容としてすぐに思い浮かんだのが性教育でした。そんなタイミングで外国人の友達から「今アメリカでPodcastが一気にブームになっている。すぐに日本にも波がやってくるよ」と誘われ、「どうせやるなら早く始めよう」と思って始めました。

本人のインスタグラムより

――配信で水川さんが一番伝えたかったのはどんなことですか。

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水川 最も大事なことは、「やってほしいこと」よりも「やってほしくないこと」をお互いに知ることだと思います。AVを見て、「こうすれば女性が喜ぶに違いない」と勘違いしている日本人男性は、意外と多いんですよ。

 例えば乱暴に手マンをする「ガシマン」をやる男性にプライベートで会うこともありましたが、痛いので本当にやめて欲しいです。女性は皆、そう思っているのではないでしょうか。私の周囲の女性に「ガシマン被害者」はかなり多いです。他にも、“言葉責め”自体は良いとしても「イっていいよ」という男性の言葉は、女の子側からすれば「イかなきゃいけない」というプレッシャーになり、逆にイけなくなる…とかもありますね。

 こういう話も、女性同士で話し合うと「わかる!」と同調されますが、男性はそんなリアルな女性の気持ちを知る機会は少ないのではないでしょうか。Podcastで配信後、「そんな本音は知らなかった」という男性からの反響が想像以上に多く、驚きました。

本人のインスタグラムより

教材としてオススメなのは“女性用AV”

――全部を鵜呑みにしてはいけないと…。

水川 もちろん全てのAVのプレイが駄目だとは思いません。例えば、お風呂場でソーププレイをするのは大変ですが、私は「男性側が喜んでいるならいいか」と思います。ただ、ガシマンはフィジカル的に相当辛いので、その辺りは分かって欲しいですね。通勤中でも片手間でも、気軽に知れる「性教育」ができたらいいなと思い、配信しています。

 ちなみによく、「AVの代わりに何をみて勉強したらいいんですか?」と質問されることが多いのですが、オススメなのは「エロメン」が登場するような“女性用AV”です。女性がして欲しいこと、して欲しくないことを的確に表現していると思いますので、是非教材としてご覧頂ければと思います(笑)。