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2021/07/17

genre : ニュース, 社会

今年で被害から11年目を迎える現場では……

 今年の7月15日で被害から丸11年となり、現場の近くでは式典も行われた。だが、可児川豪雨災害は、地元でさえ人々の記憶から薄れつつある。

 悲しい出来事は早く忘れたい。そう思う人もいるだろう。しかし、悲劇を繰り返さないためには、過去の惨禍を教訓として活かし、災害時の人的被害を可能な限り減らすことが何よりも大切だ。それこそが、当事者にならなかった人々の使命ではないかとも思う。

今年の式典の様子。可児川に献花する細田昭彦さん(2021年7月15日撮影) ©鹿取茂雄
式典には山根一男さんの姿もあった(2021年7月15日撮影) ©鹿取茂雄
由里さんから最後の着信があった19時54分になると、昭彦さんは川へワインを流して手を合わせた(2021年7月15日撮影) ©鹿取茂雄 

 豪雨災害は、日本全国、いつどこで発生してもおかしくない。毎年のように頻発し、もはや他人事ではなくなった。豪雨に限らず、地震など様々な災害もある。自然災害は、必ずまたやって来る。

 自分や、自分の大切な人に危険が迫った時、速やかに命を守る行動ができるだろうか。過去の出来事を忘れてさえいなければ、迷うことはないはずだ。

 私は、可児川豪雨災害を忘れない。引き続き、手がかりを探す会にも、時おり参加し続けていきたいと思っている。

式典当日、現場のアンダーパスを通ると、空にはかすかに虹がかかっていた(2021年7月15日撮影) ©鹿取茂雄

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