現在書いているのは、風俗の仕事をテーマにしたものだという。
「『それを書くのはタブーなのかな』って思っていたのですが、せっかくみんなが知らないようなことを体験しているんだからそれを面白おかしく書くのもいいかなと考え直して。でもわたし、あまり官能系は上手じゃないみたいなんですよね。エロくならないんです(笑)」
彼女が勤務する店のホームページにある本人のブログを見ると、毎日のように映画を観て、それについての感想を書いている。それも、フランソワ・トリュフォー(50年代~80年代に活躍したフランスの映画監督)の作品や小津安二郎の作品など古い映画が多い。
「以前から映画は好きだったのですが、最近になってインターネットの動画配信で見られるようになったこともあって、頻繁に見るようになりましたね。小説も今までは現代作家さんの作品ばかりを読んでいたんですけど、クラッシックなものの良さがわかるようになってきました。多分、それはわたし自身の年齢的なものなんでしょうね。今までわからなかったものがわかってきました」
自分で「大丈夫かな?」って思うくらいに幸せ
書く仕事をして、店の仕事をして、映画を見て、本を読んで、ランニングをして……。そんな今の生活が最高に充実しているという。
「このルーティンを過ごせることが幸せです。わたし、自分で『大丈夫かな?』って思うくらいに幸せなんです。ここ10年くらいは、ずっと今が幸せだと思って生きています」
ただし、特定の彼氏はずっと不在だという。
「ずいぶん長いことプライベートではセックスしていませんね。でも、お客様が上手なんですよ! それこそ、男優さんに負けないくらいに上手な人が世の中にはゴロゴロしてるんです。びっくりしますね。だから、それで十分に性欲は解消できちゃう。『仕事だと気持ちよくない』という人もいるようだけど、わたしは関係なく気持ちよくなれる。だから、体力的にも疲れるのであまりたくさんのお相手はできないんですよ(笑)」
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