戦闘機、車、動物シリーズ
――今でこそキャラクターものの印象が強いですが、最初の方は動物シリーズや戦闘機シリーズなど意外なおもちゃがありましたよね。
古田 初期ラインナップでは戦闘機、車、動物シリーズを中心に展開していましたね。今よりも男の子向けの商品が多かったです。
メルヘンシリーズや阪神タイガーズシリーズなどもありました。メルヘンシリーズは女の子に向けた商品ですね。世界のお人形をおもちゃにしています。とても可愛いんですよ。
――車シリーズも多く出していますよね。男心をくすぐられたのを覚えています(笑)。
古田 そうですね(笑)。ただの車だけではなく、ニッサンコレクションやトヨタコレクション、軽自動車コレクションなど車好きに刺さるようなラインナップにしていました。
――それでもって完成度もとても高いですよね。細かいところまで忠実に再現されていました。
古田 そうですね。チョコエッグなのでチョコレートの美味しさはもちろんですが、おもちゃのクオリティも重要視しています。それもあって最近では人気キャラクターとのコラボレーションを取り入れたことで、多くの反響がありました。
結果的に今では、親子2世代でチョコエッグを楽しんでいただいている家庭も珍しくありません。たとえば「お母さんの若い頃には、こんなシリーズがあったのよ」と、チョコエッグが親子の共通言語になるのは我々としても本望で、ぜひこれを2世代に留めず、3世代目に引き継いでいければと考えています。
――これまでの歴史の中で、シリーズ存続の危機に直面したことは?
古田 あてが外れ、まったく売れなかったシリーズもたくさんありますよ(笑)。単純に世間で人気の高いキャラクターを採用すれば売れるというものでもないんです。これが商売の難しいところですね。
――では、チョコエッグと相性の良いキャラクターの条件は何でしょうか。
古田 コレクション性でしょう。子どもたちにとって、思わず集めたくなるものですね。最近のわかりやすい例でいえば、「ドラえもん ムービーセレクション」で、これまでの映画版ドラえもんになぞらえたキャラクター展開で、たいへん好評をいただきました。
最近はどうぶつの森シリーズがかなり好評で、一時はどこにも置いていないという声も聞きました。コレクター意識を刺激する商品展開だったと思います。