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「うちは一切関係ありませんので」

 にこやかな表情でそう言い放つと、「わざわざお疲れ様でした」と付け足した。

「平穏に過ごしたいだけなんです」

 ポストに堂々と千乃正法会と書いておきながら、一切関係ないとはどういうことなのだろうか。そう思い、質問を重ねた。

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「過去のことを言ってもしょうがないので。今はみんな通(かよ)ってきています。ここで平穏に過ごしたいだけなんです」

 その言葉から、現在も粛々と宗教活動は続いているが、集落の人たちとはトラブルもなく平和に過ごしていることがうかがえた。また、過去への後悔と、当時のメディアに対する不信感、そして、将来にわたって騒動は起こさないという決意のようなものを感じた。

現在の本拠地の様子(2021年撮影) ©鹿取茂雄

 本当はもっと多くのことが聞きたくて訪れたのだが、今はこれ以上聞くべきではないと思った。1分ほどの短いやり取りを終え、お礼を言って本拠地を後にした。

 今後、何年か経ったら、また訪れてみようと思う。そして、過去について話してもらえる時が来れば、じっくりと当時の話を聞きたいと思っている。

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