文春オンライン
“DNAガチャでハズレたから課金しただけですから” 現役AV女優が明かす美容整形に至るまでの“確固たる”思い

“DNAガチャでハズレたから課金しただけですから” 現役AV女優が明かす美容整形に至るまでの“確固たる”思い

『東京整形白書 あと1mm』より #1

2021/08/05
note

数分で二重まぶたに。美しさはお金で簡単に買えた

「めーたん、可愛さなんてすぐ買えるけど才能は買えないよ。ウチ整形してるんだよ。見て、二重のところポツって痕があるでしょ?」

 そう言って彼女が目を閉じ指をさした場所に、ほんのわずかな点が見えました。

「……そうだったんだ、言われなきゃ全然わかんないね。イチゴちゃんの目大好き。でも整形って高くない?」

ADVERTISEMENT

「ううん、これたったの2万だよ! これしてから毎日アイプチする手間が省けたよ」

 マジか、2万か。それならある、すぐにでも出せる。

 今の今まで整形は遠い世界の出来事だと思っていたのに、こんな身近に素晴らしいお手本がいた。

 かりんとうとうんこは似ているよってくらいに軽く言われて、その手があったのかって膝を打ったんです。

「私も二重やりたい。イチゴちゃん、病院教えて!」

 こうしてイチゴちゃんに導かれ、私は無事に数分で二重になりました。

写真はイメージです ©iStock.com

 アイプチの糊でまぶたを腫らしたり重いまぶたを無理やり持ち上げてラインを描いたりする手間がなくなり、派手なメイクが似合うようになりました。

 ただ手術の費用は2万ではなく、12万もするほうを選ぶことに決めました。病院で説明を受けたとき、細い糸を使うと高いけど、そちらのほうが腫れが少ないと言われたからです。

 美しさはお金で簡単に買えたのです。そのお金を手に入れるのがなかなかに大変な訳ですが、もう20歳になるし学費は親に頼っても、生活費や遊興費はこれをきっかけに自分ですべて稼ぐと決めました。