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狩猟のリアルを伝えることができれば…

──実際に狩猟の取材をしているという話をされていましたが、今だとクマを撃ったりすると「可哀想」という声が上がることもあると聞きます。そういう声が出る状況は、どう思いますか?

安島 それは単純に現状を知らないだけだと思うんですよね。ハンターと言われる人がどんなふうに資格を取って、どんな思いをして撃っているかとかを。逆に言うと、情報が足りてないというのがほとんどの理由だと思うので、それをこういう場で伝えられたらいいですけどね。 

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──ただ、狩猟という行為そのものが、命を奪うことでもありますから、どうしても嫌悪感を持つ人がいますよね。例えば、YouTubeにある狩猟動画を見ると、たくさん低評価がついていることがあります。先生も作品を描いていてそういう反応はありましたか?

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安島 最初に始めるときは正直、「そういう声もあるだろうな」と怖かったです。でも、連載を始めてみたら、多少は否定的な意見や、可哀想という声もありますけど、意外と好意的に受け止めてもらえているなと、ちょっとびっくりしています。 

 監修の人には「本当にこれ描いていいですか?」とか、聞いていましたから。特にさっき出てきた脱法行為のあたりですね。デリケートな部分だったので、本当に気を使って。キャラクターが悪い人過ぎず、良い人過ぎずという、いいところに落とし込まないといけなかった。あの辺は本当に、ビビりながら描いていましたね。

──覚悟を決めて描かれたんだろうなと思ったんですが、やはりそこは怖いところもあったんですね。

安島 本当に覚悟を決めて描きました。「ここでこの漫画が終わってもいいか」くらいの感じで描いていましたから。結果的に好評ということになり、何よりでした。本当に読者の皆さんが「ちゃんと読んでくれたんだなぁ」と思って嬉しかったですね。あの辺りから読者コメントもどんどん熱くなっていった感じもしますし。 

 ここまででほぼ、狩猟やクマ撃ちの基礎的な知識は描けたかなと思っているので、ここから先はそれがどう発展していくのかなというところを楽しんでもらえればと思います。

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