イルミナティカードの暗示
衆院議長宛ての手紙の衝撃的な内容については知られているが、イルミナティカードの複写が入っていたことはあまり知られていない。イルミナティは、フリーメイソン系の団体である。ドイツのバイエルンで18世紀後半に結成され、ごく短期間活動をした。近年では、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』でも話題になった。イルミナティカードは、1982年に発売されたスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社が開発したものである。このゲームのカードに描かれたイラストが、後の重大事件を予言しているとして「都市伝説」で話題になっている。被告人質問では、13013という数字が出たが、圧縮するとBOB、すなわち、「伝説の指導者」であるボブを意味する。カードと事件との関係はあるのだろうか、それともないのであろうか。第8回の被告人質問では、この点について被告人の弁護士が質問をした。
被告人弁護士 イルミナティカードはどうやってみつけましたか?
被告 ネットやテレビ番組で見ました。
―どんなことが書かれていましたか?
被告 なるほどと思うような真実ばかり書かれています。例えば、コマーシャルに出ている俳優の足下には大金が置かれているとか、ケチャップは野菜だというふうに言っていました。大切な要求をするときには拳銃を突き付けたほうがいいと。
―他には?
日本が今年滅びる
被告 日本が滅びると書いてありました。
―いつ滅びると?
被告 今年滅びると思います。
―どういう形で?
被告 首都直下型地震など、いろんな問題が起きると思います。
―ここは横浜ですが、何か横浜については書いてありましたか?
被告 横浜には原子爆弾が落ちる、と。
―それはいつですか?
被告 2020年の6月7日か9月7日です。
―それはイルミナティカードに書いてあったのですか?
被告 それは『闇金ウシジマくん』に書いてありました。
―実際に起きたことでイルミナティカードに書いてあったことはありますか?
被告 9.11、ビットコイン、トランプ大統領、世界情勢のことが書かれていました。