文春オンライン

スーパーで買えるエサで何が釣れるのか、検証してみると意外な大物が…

「コスパ・釣果・保存」の三拍子が揃ったシーフードミックス

オススメその3「イカ丸々1匹」

スーパーで売っている、ありふれたイカ

 最後は丸々1匹で売られているイカ(お手頃なのはスルメイカ)。こちらは不意な大物が掛かる可能性が非常に高い「大物専用餌」である。大きな針に一本掛けして大間の海に投げればクロマグロが!というのは半分冗談だが……。

【イカ餌の特徴】

・取り扱うお店が多く手に入り易い

・閉店間際の半額品が超お得

・内臓入りなので集魚効果が非常に高い(臭いが強い)

・冷凍しておけば、いつでも釣り場に持って行ける

 

【イカ餌のデメリット】

・気温が高い日は傷み易く悪臭の原因にもなる

・カットする手間が必要(手が汚れる)

 イカ餌は一発大物狙いということで、東京都の離島、伊豆大島へ渡った。

 もちろん、タックルは大物狙いのパワーを有したものを選択した。(参考)ロッド:エコタマン(OGK)、リール:ゴリルド10000番(オルルド釣具)

ADVERTISEMENT

 狙う魚は、関東圏ではマダイを凌ぐとも言われている大物、ハマフエフキダイ(タマン)だ。イカは1cm×4cmほどの長方形に切り揃えて大きな針に付けて投げるだけ(意外とエサは小さく使う)。

イカ餌の付け方

 アカエイやウツボの手厚い歓迎も受けながら、明らかに重い引きの魚が上がった……。

同行者がキャッチしたタマン

 その後、私も比較的サイズは小さい方だがタマンを釣ることができた。

その後、筆者の竿にもタマンが……

 やはり生のイカは嗅覚、視覚においてこれまで紹介した餌と比べてより魚を引き寄せるようだ。大きい魚にはそれ相応のサイズや値段の餌が必要に思えるが、実は身近に買うことができる食材で釣ることができる。

 イカ餌は大型狙いの「特エサ」ではあるが、一方で化け物級だけではなく、近海ではアナゴやアイナメ、根魚などをターゲットにしたファミリー釣り場でも大活躍する。大型魚には縁がないと思わず、自身の身近な釣り場で使ってみると、これまで想像しなかった魚が釣れるかもしれない。

貴方だけの「マル秘餌」は?

 というわけで今回は、スーパーで購入できる3つの食品を紹介してみた。

 ここまで読むと釣具店よりスーパーの食品の方が優れている印象を持たれるかもしれないが、釣具店で購入できる餌はより専門的であることを忘れてはいけない。

【釣具店で購入できる餌の特徴】

・アオイソメやジャリメなど、お魚が大好きな虫餌が豊富

・イカや魚餌でも切り分けられていて釣り場で直ぐに使える

・餌持ちを良くするハード加工や集魚剤インされた餌もある

・近海で狙える魚を対象とした餌が揃っている

 このように釣りたい魚に特化された専用餌があることで釣り自体のハードルを下げ、より快適に釣りを行うことができるのは釣具店のおかげだ。とはいえ、色んな食材が餌になりえるところが釣りの面白味でもある。貴方だけの「マル秘餌」を見つけて爆釣してみてはどうでしょうか。

 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。

写真=ぬこまた釣査団(大西)

スーパーで買えるエサで何が釣れるのか、検証してみると意外な大物が…

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー