あと、毎日洗濯しているのに、白いシャツがなんとなく、くすんだり黄ばんだりしたように感じた経験ってありませんか? シャツの衿や袖につく黄ばみ汚れの正体は、洗濯機で洗い切れなかった繊維の奥にある皮脂汚れの蓄積です。プレウォッシュ液を吹き付け、洗濯ブラシでトントン叩いて皮脂汚れを浮き上がらせれば、洗濯機洗いできれいにすることができるので、いつまでも白くて清潔な状態に保つことができます。プレウォッシュ液は1週間使えます。ちょっとした手間で毎日気持ちよく過ごすことができれば、手間も手間に感じませんよね。
洗濯が楽しくなれば、ストレスがなくなる
――「洗濯ブラザーズ」はクリーニング店を経営するかたわらで、毎日の洗濯を楽しくハッピーにする活動もされています。洗濯の何がいちばん楽しいとお考えですか? 洗濯の楽しさについて教えてください。
茂木 自分や家族の服を大切にすることって、自分や家族1人ひとりを大切にすることと同じだと思うんですよ。僕らは「ハッピーランドリー! 365日、洗濯を楽しく!」をミッションに掲げていますが、日々のルーティーンでやっていた洗濯が楽しくなれば、ストレスがなくなり、幸福度があがります。それに、「汚れが落ちない」「部屋干しのニオイが臭い」と不満に思っていたことが解決できると、大げさではなく、人生に対して前向きになれます。これは実際に読者の方からも「洗濯ライフが180度変わった」「洗濯の手間が楽しみに変わった」というお声をいただいています。
――「嫌だ」と思いながらする洗濯は、確かに苦痛です。でも、洗濯が変わるだけで人生が変わるのでしょうか。
茂木 誇張でも比喩でもなく、本当に変わります。なぜなら、身につけるものが変わるからです。たとえば、デザインや素材はすごく気に入ったのに、「手入れがめんどうだから」と敬遠して買わなかった服や、購入したけれどクリーニング代がもったいないからとあまり着ないようにしている服も、自宅で洗濯できれば、躊躇なく身につけられますよね。自分が本当に気に入った服を毎日身につけていると、純粋に気分がよくなると思いませんか?
それに、洗濯で「妥協せず、自分の思いを叶える」ことを知った方は、次は料理に挑戦するかもしれないし、効果的な掃除方法を追求するかもしれない。やらなければいけない家事が「楽しみ」に変われば、もっと豊かに暮らすことができるようになり、結果として幸福度向上につながると僕らは信じています。
(撮影:文藝春秋/杉山秀樹)
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