文春オンライン
「私の青春は虎ノ門ヒルズにあるんです」 大手企業のアドバイザーも務めた“高校生起業家”の意外な日常

「私の青春は虎ノ門ヒルズにあるんです」 大手企業のアドバイザーも務めた“高校生起業家”の意外な日常

不登校の時に知ったN高の存在

――ビジネスに興味を持つきっかけは何だったのでしょうか。

中澤 中学3年生の時に家出をしたのがきっかけです。両親が離婚したことをきっかけに、ずっと都内で母と一緒に住んでいたのですが、思春期のはずみで家を飛び出してしまいまして…。どこにも行く当てがなかったので、千葉にあった父の家に居候することになったんです。ですが、それまで通っていた学校も遠くて通えないので不登校になり、やることもなく、どん底の状況でした。

 学校に行かない私を見て、父が家庭教師をつけてくれたのですが、勉強には全く身が入らず、どうしようかと思っている時に知ったのがN高の存在でした。調べてみたら、当時堀江貴文さんが顧問をやっていた「起業部」の存在も知り、そこでようやく「高校生起業家になるぞ」という目標ができました。自分も目標を持てない生徒の一人でしたが、この時に人生が大きく変わりました。

ADVERTISEMENT

 

「高校生なんですけど、雇ってくれませんか?」

――中学生がいきなり「起業家になりたい」という目標を持っても、なかなか一歩目を踏み出すのは難しいですよね。

中澤 おっしゃる通りです。無事にN高に入って起業家になりたいとは思ったものの、ビジネスについては何も知りませんでした。そこで高1の時、元学生起業家が始めたベンチャー企業を調べて、会社前で社長の出待ちをしたり、オフィスに電話して「高校生なんですけど、雇ってくれませんか?」とアプローチを始めたんです。

 今では経営者の立場になったので気持ちがよくわかりますが、当時はすごく胡散臭がられました(笑)。ただ、私の場合は運よく2社ほど話を聞いてくれ、そのうち1社でインターンをさせてもらえることになったんです。でも、いきなりこんなことをやれといってもハードルが高いですよね。だからこそ「ビジネスをやってみよう」という目標を持った中高生が、私のような大変な思いをせず、もう少し楽に一歩を踏み出せる環境をつくりたい。そんな気持ちがU-18キャリアサミットをはじめたきっかけでもあります。

関連記事