『絶対に付き合いません。気持ち悪いです』への返信は…
ラブレターをきっかけに、Aに対して嫌悪感を抱くようになった桃山さん。以前は仕事に支障が出ないよう適度にLINEも返信していたが、以降、それもしなくなったという。
「それでも、勝手にネットで私の名前を検索して『桃山さんってフェイスブックやってないんですか? 検索したけど見つからなくて』と話しかけてきたり、『今日の服、とても色っぽくてステキでした』というセクハラLINEも送ってきたり、すごく不愉快でした。メッセージはずっと既読無視をしてるのに、何度も何度も送ってくるんです。会社でも、あからさまに冷たい態度を取ってたんですけど、全然めげませんでした」
会社でAの姿を見るだけで気分が落ち込むようになった彼女は、意を決してLINEで拒絶のメッセージを送ることに。先方が逆上するリスクもあったが「それよりもメッセージが鳴り止まない地獄から解放されたかった」と、桃山さんは振り返る。
「要約すると『私がたとえ彼氏と別れても、あなたとは絶対に付き合いません。気持ち悪いです』といった旨のメッセージを長文で送りつけました。すると『オブラートに包まず正直な言葉で伝えてくれてうれしいです! そういうところも好きです!』って返ってきて、正直お手上げ。とにかく話が通じなくて怖かったです」
Aはずっと無視されていたため、メッセージの内容よりも「長文が送られてきた」という事実がうれしかったのかもしれない、と桃山さんは語る。とにかくAのすべての言動が理解できなかったという。
彼女の誕生日に個人的に有給を取っていた
ハッキリと拒絶の意思を告げたにも関わらず、まったくダメージを受けないA。どう対処すべきか考えあぐねているあいだに、Aの暴走は加速していった。
「その年の誕生日、有給を取ってディズニーランドに行ったんです。彼氏とディズニーを楽しんでいる最中にもAからメッセージが来ていて、開かずにスルーしていたのですが、夜に確認したときは本当にゾッとしました」
なんと、Aも桃山さんの誕生日に有給を取り、彼女に会おうと画策していたという。Aはその日、桃山さんが住む地域まで来ていたことも判明している。
「さすがに最寄り駅は知らなかったようですが、何駅か先のターミナル駅に来ている、と書かれていたんです。この勢いだと、いつか私の最寄り駅を突き止めて待ち伏せされるかもしれない、と不安になりました。
それまでは心配をかけたくなくて彼氏に相談していなかったのですが、そのときばかりはすべて話しましたね。彼も怒って『自分がAに連絡する』と息巻いていましたが、とりあえず落ち着かせました」