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大谷翔平(23)が語ったスケールの大きすぎる“理想の将来像” 「てっぺん…どこなんですかね」

大谷翔平(23)が語ったスケールの大きすぎる“理想の将来像” 「てっぺん…どこなんですかね」

『大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013-2018』より #2

2021/08/22

source : Sports Graphic Number

genre : ライフ, スポーツ, 読書

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ピッチングとバッティングをしっかりやるのが大前提かなと

――そして守備の話ですが、栗山監督は「翔平はファーストは守れる」と仰ってました。今シーズン(編集部注:2018年時)はアルバート・プホルス選手がDHとファーストを兼務するという話ですが、大谷選手がファーストを守れればチームとしての選択の幅も広がります。

「えっと、僕、ファーストってやったことないんですけどね(笑)」

――高校時代も?

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「ありません。ファーストやって、(メジャー屈指の名ショート、アンドレルトン・)シモンズの投げる球を捕る自信はないですよ(苦笑)。いつの間にか僕がファーストをやるみたいな想定になってますけど、僕は守備を求められてるとは思っていないので、ピッチングとバッティングをしっかりやるのが大前提かなとは思います」

©文藝春秋

――でも、ファーストができれば、プホルス選手の負担も減らせますし、大谷選手のチャンスも増えますよね。

「もちろん、やれと言われれば準備はしますけど、どうなんでしょうね。ただ、それも打席に入るための方法だというなら、1打席でも多く入りたいですし、ファーストを守るというのも、僕の野球人生、その長いスパンの中で考えれば、いい経験になるんじゃないかなと思います。守備に取り組むことでまた何か違うものが見えたりするかもしれませんし、もしそうなったらプラスに捉えていきたいと思っています」

てっぺん……どこなんですかね

――メジャーでの二刀流、そのてっぺんというのはどこにあるとお考えですか。

「てっぺん……どこなんですかね。でも、ここに来たからにはワールドシリーズで、投打の両方とも活躍できたらすごいと思いますし、考えることはいつもシンプルです。どこまで自分を伸ばせるかというところにしか興味がないので、その結果、ワールドシリーズで勝てれば、そこがてっぺんなんじゃないですか。行けるところまで能力を伸ばして、エンゼルスがワールドシリーズで勝つ。そこが、今、見ている一番上のところじゃないかなと思います」

――ピッチャーとして出るときには4番ピッチャーで、そうじゃないときは4番DHか、あるいはファーストか……。

「ピッチャーとしてゼロに抑えて、バッターとしてホームランを打つ。そこには何の制限も、条件もありませんよ(笑)」

【前編を読む】「僕はそういう表現は使わないです」大谷翔平が“二刀流” という言葉を避ける“決定的理由”

大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013-2018

石田 雄太

文藝春秋

2018年6月14日 発売

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大谷翔平(23)が語ったスケールの大きすぎる“理想の将来像” 「てっぺん…どこなんですかね」

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